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Wish-Listがまたひとつ叶った

Wish-Listがまたひとつ叶った

●私のWish-Listは3,000を超える。
Wish-Listの流儀として他人にこうあってもらいたいと期待することを書くのは良くない、という。
他力本願であり、自分ではどうしようもないからだ。
だけど、「巨人が日本シリーズでソフトバンクを4タテで破り日本一に輝く」というのを今年書き加えた。
偽らざる願いなのだからダメと言われても書かざるを得ない。

●「日本人がマスターズゴルフで優勝する瞬間を観てみたい」という願いも私のWish-Listに入っていた。
それが今朝、叶った

●今年の大会、松山選手は心技体とも充実したゴルフを見せ、三日目を終えて二位に4打差つけての単独トップだった。
「ひょっとして遂にやってくれるのか」、「いや今回も崩れるのか?」、期待と不安が入り混じった心境で今朝のテレビ放送を見守った。
帝王・ニクラウスがツイッターで「ヒデキ・マツヤマのバックナインは素晴らしいゴルフだった。4打のリードは非常に大きい」と讃えたのが心の支えだ。

●最終日の今日は昨日ほどのプレイではないが無難なゴルフを展開し、一時は二位との差も6打差に拡大。
楽勝ムードが漂った時間があった。
だが、甘くない。
世界のトッププロが牙をむいて襲いかかる。
徐々に差がつめられるなか、重圧を感じる松山選手。
15番ホールでよもや池ポチャを打ってしまう。
余裕のコメントぶりだったスタジオ解説陣も凍りつく。

●しかし豊富な海外経験がある松山選手は重圧につぶされることはなかった。
「最終日にくずれる選手がいるとするなら、優勝争いの経験が乏しい松山選手だろう」と予想する米国メディアもあったが、最後まで崩れることなく見事に優勝を決めた。

●優勝の瞬間、TBSスタジオから国内中継していた小笠原アナの実況が涙声に変わる。
「おいおい、どうした」と思っていたら、コメントを求められた解説者の中嶋常幸氏も「ゴメンナサイ」と声にならない。
宮里優作プロも同様だった。
日本ゴルフ界あげての悲願だったことがわかる。

●この瞬間、歴史がつくられた。
ゴルフ中継で泣くなど想定外だったが私ももらい泣きしてしまった。
よくやった。おめでとう。そしてありがとう。
純粋に勝者を讃えてくれるオーガスタの関係者とパトランの皆さんのスポーツマンシップにも拍手を送りたい。