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DXがなぜ進まないか

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■【老害?】とんでもない。「老馬の知」をご存知ですか?

経験豊富な馬の体内にはGPSが入っているようです。
どれだけ見知らぬ場所での戦争が続いたとしても、ちゃんと故郷へもどることができたそうです。
それを知っている軍人や旅人は老馬の知を頼りました。
「DX」全盛の今ですが、むしろ老馬の知の活かし方を知っているかどうかが差別化につながる可能性があります。

DXがなぜ進まないか

●後継者育成の相談を受けたとき以前の私であれば、「全国レベルの同世代経営者と交流させるのがいいですよ」と申し上げてきた。
具体的には、日本経営合理化協会や日経BP社が提供している次世代経営者塾か、私が講師をしている経営次進塾に参加することをおすすめしてきた。

●だが最近は別のことを申し上げるようにしている。
「社内改革を担当させるといいですよ」と。
後継候補者に特定テーマを担当してもらい、そのことで経営手腕を養成するわけだ。
特にいまおすすめのテーマは【DX】。
会社全体をDX化する3ヶ年か5ヶ年の計画をつくり、それを推進することで後継者育成になるばかりでなく、会社を筋肉質に仕立て直すこともできる。
私はこれを「DX承継」と名づけて気に入っている。

●そもそもDX推進には様々な障害がある。
会社のDX化に面と向かって反対する人間はいないにしても、各論になると反対勢力、抵抗勢力が生まれる。
まず一番最初の障害は費用である。
スマホやタブレットを買うにもお金が必要だし、ソフトウエアを購入したり、クラウドサービスを利用するにしてもお金が必要になる。
社内の金庫番は出費を嫌がるもので、そうした目に見えないものにお金を使うには社長のゴーサインが要る。
ところがDXにうとい社長は金庫番を口説くことができない。
つまり、社長も金庫番もともに動かせる人が必要になるのだ。
次のような人があなたの会社にいるだろうか?

  1. DXに関する知識や情報、情熱をもった人
  2. 社長と金庫番を説得できる話術と情熱と人間性をもった人
  3. 導入したDXで成果を出すための社内啓蒙と部下との信頼関係づくりができる人

●これができないと、そもそもDXは始まりさえしない。
DXが進んでいない会社にないものはそうした人の存在である。
しかも「1」~「3」に掲げた人材は「DX」だけに求められるものではなく、社内変革に欠かせない人として常時必要なのだ。

●DX推進の一つ目の障害が予算化であれば、次の障害は社員である。
新しいやり方に対して保守的で懐疑的な社員の多くは、極力今までのやり方を踏襲しようとする。
高齢者であればなおさらそうだろう。
そうした抵抗勢力を口説き落とし、味方につけるには高等戦術が必要になる。

●先週ご紹介したこちらのDX本を執筆された伊藤社長(あいホーム)は、専務時代の10年間の大半を会社のDX化に賭けてこられた。

●DX推進リーダーは伊藤専務(当時)だが、全員を推進者側にまきこもうと考えた。
自分ひとりが熱くなっていてはだめだと気づいたのだ。
そこでDX推進という大きな方針のなかに小さなプロジェクトをいくつもつくる。
そして社員はどこかのプロジェクトに属することになる

●たとえば「社内会議はすべてZoomに」というプロジェクトがあるとする。
プロジェクトごとに前もって到達基準を決める。
そこに到達すれば、プロジェクトメンバーに報奨金がもらえるようにするのだ。
そうすると、結果的に全員が推進者になる。プロジェクト間の競争もつくってゲーム心をくすぐるなど、この10年間でDX化が進んだばかりか社内の活性度合いが大幅に高まり、業績も急伸した。

●伊藤専務は学習する機会も提供した。
自分でスキマ時間に勉強して下さい、では落ちこぼれ社員を作ってしまう。
教育する時間をきちんと提供するのも会社の責任だと考えたそうだ。
そうした地道な舞台裏があってはじめてDX化は進む。
「DXって自分たちも楽になれるんだ」と社員が学習すると、DX化を待望してくれるようになる。
そこまできたら楽になる。

●DXがテーマになっているすべての会社の経営者や幹部におすすめしたい伊藤社長の本。

私はこの本に感動し、伊藤社長にメールでオファーした。
「私のセミナーでゲストスピーチしてください」と。
伊藤社長は快諾されただけでなく、信じがたい提案をして下さった。

「私の話を聞いて下さった皆さんにもれなく本を進呈したいです」というもの。
従って4/15(木)のこちらのセミナーは伊藤社長の著書付で3,850円(税込)という超破格な条件となった。

★4/15(木)18:00ー20:00 「がんばれ!ナイト」(Zoom開催)
 第一部:武沢「会社四季報最新号4K企業の特徴」 30分
 第二部:伊藤社長「圧倒的に実践してきた我社のDX経営」 30分
 第三部:対談(伊藤社長と武沢)30分
 第四部:質疑応答 30分

<受講料:3,850円(税込)>

<詳細・申込み>
 → https://ganbare.biz/comon/415_night/


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