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今年の漢字 その1

今年の漢字 その1

●「嫁」という言葉で炎上し、謝罪させられた会社の話を昨日書いた。
漢字の成り立ちについてもお話ししたわけだが、12月12日の「漢字の日」が来週に迫った。
清水寺で「今年の漢字」が発表される日だ。
これは日本漢字能力検定協会のキャンペーンとして毎年発表しているものだが、なぜ12月12日を「漢字の日」としたかというと、「いい字、一字」の語呂合わせらしい。

●「今年の漢字」が始まったのは1995年(平成7年)のことだが、奇しくも私のコンサル開業の年でもある。
こうして歴代の「今年の漢字」を見ていくと、自分の歩みと重なって感慨深いものがある。

・1995年「震」シン
「阪神・淡路大震災」が発生し、その後には東京の都心で「地下鉄サリン事件」が発生し、世界に震撼と衝撃を与えた。
マイクロソフトのWindows95がカウントダウン発売され、PC時代、インターネット時代が始まった。

・1996年「食」ショク
O157による集団食中毒が多発した。
「狂牛病」も発生し食の信頼が揺らぐ中、税金や福祉を「食いもの」にした汚職事件も多発した。
ポケモン(任天堂)、たまごっち(バンダイ)が大ヒット。
アムラーがブームに。
ホームページ開設が広がる。

・1997年「倒」トウ
北海道拓殖銀行、山一證券をはじめ、大型企業の倒産や銀行破綻が相次いだ。
私が持っていた山一の株券は紙切れとなり、いまも引き出しにしまってある。
サッカー日本代表が強豪を「倒」してW杯初出場を決めた。
アメリカでAmazon上場。
日本ではYahoo!が上場し、1億円の株価をつけた。

・1998年「毒」ドク
和歌山毒物カレー事件の余波で毒物混入事件が多発した。
ビデオとCDが主流のメディアだった。
メールアドレスをもつ人が急増し名刺にメルアドが印刷されるようになった。
しかし私はワープロ専用機とポケベルを使い、ネットとはまだ無縁。

・1999年「末」マツ
1000年代、1900年代、1990年代、すべての「末」の年
東海村核燃料加工会社で日本初の臨界事故が発生し、「世も末」と人々に思わせた。
アメリカのシリコンバレーにちなんで渋谷では「ビットバレー」に創業期のネットベンチャーが集った。
武沢もアルバイトに任せてホームページを開設するもアクセスがなく早くも諦めムード。

・2000年「金」キン
シドニーオリンピックで、マラソンの高橋尚子選手や女子柔道の田村亮子選手が金メダルを取った。
金大中と金正日による初の南北首脳会談が行われ、名古屋の長寿姉妹のきんさん・ぎんさんのうちのきんさんが亡くなった。
楽天上場。
この年12月から2002年1月まで「ITバブル崩壊」。
光通信の株価が20日連続ストップ安に。
私はこの年の8月に自力でホームページをリニューアルし、メルマガ『がんばれ社長!今日のポイント』を創刊。
それがヒットした。

・2001年「戦」セン
小泉政権発足。
アメリカ同時多発テロ事件が発生し、ツインタワーが沈んだ。
しばらくの間、アメリカの空に飛行機が飛ばなくなった
メルマガブームにのって武沢は快調に読者数を増やし、全国各地に読者の集まり「非凡会」が広がっていった。
メルマガマネタイズ策のひとつとして始めた広告サービスが意外に大きなニーズがあることに気づく。

・2002年「帰」キ
初の日朝首脳会談により、北朝鮮に拉致された日本人が日本に帰国
日本経済はデフレで大不況、株安が続いた。
日韓合同ワールドカップサッカーに日本中が沸いた。
バリ島で爆弾テロ発生、世界がテロの恐怖に怯えた。
この年の11月、武沢が出版デビューし仲間に胴上げされた。

・2003年「虎」トラ
阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝。
イラク戦争の勃発で、「虎の尾を踏む」ような自衛隊イラク派遣が行われた。
新型肺炎「SARS」が中国などで大流行した。
株価はバブル後最安値に。
「若虎」のつもりの私は龍の国・中国に進出。
上海オフィスを開設し中国語メルマガ「加油!総経理」(がんばれ!社長)を発刊。
16,000人の中国人読者を集めた。(だが、事業家がうまくいかず翌年廃刊してしまった)

・2004年「災」サイ
自然災害が相次いだ。
新潟県中越地震、新潟・福島豪雨、福井豪雨、台風23号をはじめとする台風が最多の10個上陸。
浅間山の噴火もあった。
美浜発電所事故や三菱リコール隠しなどの災いも。
アテネ五輪で日本勢金メダル最多タイの16個。
ライブドア、球団買収騒動勃発。アメリカではGoogleが上場した。
この年、私は4冊目の本をだし、外国には8回行った。
夏休みには進学祝いに長男と槍ヶ岳登山。
長男にとってはお祝いではなく「災」だったようで、いまだにこの時のグチが出る。

●続きは次号に。
明日は「ウィークリー雑感」の日なので来週月曜日になる予定です