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各国リーダーの年齢

各国リーダーの年齢

●124年前、民主党のウィリアム・ジェニングス・ブライアン候補が当選した共和党のウィリアム・マッキンリー大統領に送った電報が最初の「敗北宣言」と言われている。
それ以来、常に大統領選挙の敗者は公に敗北を受け入れ、勝者を支持する表明を行ってきた。
この「敗者演説」はアメリカの民主主義の慣習として行われてきた古き良き伝統なのだが、トランプはそれを拒否している。

●最初から最後まで異例ずくめの大統領選だったわけだが、74歳のトランプvs77歳のバイデンの高齢対決という時点ですでに異例だった。
この二人に比べれば、71歳の菅総理が若く感じられるほど。

●ちなみにトランプが2016年に45代大統領に就任した時が70歳。
その時点ですでに歴代大統領の最高齢になった。
それ以前の最高齢は、レーガン大統領の69歳だった。
トランプの前に44人の大統領がいたが、大半が50代、60代で40代は9人しかいない。
40歳未満の大統領はまだ誕生していない。

●40代の大統領の9人を就任時の若い順に並べると次のようになる。

42歳:セオドア・ルーズベルト
43歳:ジョン・F・ケネディ
46歳:ユリシーズ・グラント
46歳:ウィリアム・クリントン
47歳:グローバー・クリーブランド
47歳:バラク・オバマ
48歳:フランクリン・ピアース
49歳:ジェームズ・ポーク
49歳:ジェームズ・ガーフィールド

●日本の総理大臣の年齢も調べてみた。

菅義偉(すがよしひで)氏は第99代総理だが、人数でいえば63人目の総理大臣になる。
その63人中、40代で総理に就任したのは次の3人。
伊藤博文(44歳)、黒田清隆(47歳)、近衛文麿(45歳)。
日本もアメリカ同様、40歳未満のトップ就任はまだない。

●日本の最高齢総理は鈴木貫太郎の77歳で、これは奇しくもバイデン大統領と同齢になる。
ついでに諸外国のトップの年齢も調べてみた

中国:習近平国家主席、67歳
韓国:文在寅大統領、67歳
ロシア:プーチン大統領、68歳(来年辞任のうわさがあるが)
インド:モディ首相、70歳
イギリス:ジョンソン首相、56歳
ドイツ:メルケル首相、66歳
イタリア:コンテ首相、56歳
フランス:マクロン大統領、42歳
スペイン:サンチェス首相、48歳
タイ:チャンオチャ首相、66歳
ベトナム:フック首相、66歳
フィリピン:ドゥテルテ大統領、75歳
北朝鮮:キムジョンウン 36歳
フィンランド:サンナ・マリン首相、34歳(来週35歳)

●こうしてみても、バイデン氏の77歳は群を抜いているのがおわかりだろう。
しかも彼の場合、10日後の11月20日に誕生日を迎えるので、大統領就任時には78歳になっている。