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大統領選挙いつ終わる

大統領選挙いつ終わる

●かたずをのんでテレビ中継を見たのはラグビーW杯以来だろうか
米国大統領選挙がショー番組のコンテンツとしてここまで盛り上がるものだと教えてくれた今回の選挙。
4年に一度のオリンピックイヤーの11月は大統領選挙の日と覚えておこう。

●9月末に行われたトランプ・バイデン両候補による第一回の討論会。
歴代屈指の高視聴率だったそうだが、激しい言いあらそいが続き、無司会状態に何度もなった。
いつ乱闘騒ぎが勃発してもおかしくないほど互いをみにくくののしりあっていた。

●挑発するのはもっぱらトランプで、大人のバイデンがそれをかわせば良いのに、まともにやり返すものだから、子どもの口げんかみたくなった。
政治に興味がないという友人に、「お笑い番組より面白いから」とYouTube動画を転送したほどである。

●今の大統領選挙制度は、1787年に合衆国憲法が定めれたときに作られている。
「選挙人制度」という分かりにくい制度があるのは、当時の識字率の低さが原因。
それにテレビなどのメディアもなかったために一般の人々が政治家のメッセージを理解する機会が乏しかった背景もある。
そのため、地域の名士や知識人などがあらかじめ州ごとに選ばれ、彼らの判断に託す、という目的でこの制度ができた。

●つまり、選挙人制度が必要な背景はいま、これっぽっちも残っていないわけである。
実は制定当時から直接選挙を求める声はあったらしい。
だが奴隷制度が残っていたことが足かせとなった。
奴隷の数が多い南部の州では、選挙権を持つ白人の数が相対的に少なくなり、選挙に不利になる。
その解決策として、奴隷を3/5人としてカウントし、州の総人口に応じて選挙人を割り振る、という今のシステムが採用されたのだ。

●さて今回は有権者による一般投票は11月3日(火)に行われた
このあとは選挙人による投票が12月14日(月)に行われる。
「どうしてひと月以上も間をあけるの?」という素朴な疑問がわいてくるわけだが理由をご存知だろうか。
それは、選挙結果が間違いでないことを州ごとに認定するプロセスがあるのと、選挙人が投票所に行く方法が当時は馬車しかなかったから。
これだけ日程の余裕が必要だったのだ。

●今やテクノロジーの先端にいるアメリカ。
もっと合理的で不正の余地がない選挙制度がつくれるはず。
だが、あえてそうしないのは、そうしたくない事情があるのではないかと勘ぐられてもおかしくない

●「メラニア夫人がトランプ氏に敗北を認めるよう促した」と報じられたが、すぐにそれも否定された。
何が本当かよく分からない状況がつづくが、おそらくトランプ氏の逆転勝利の可能性は低そうだ。
そうなると、今後、民間人になる氏の引き際に注目が集まることになる。
感動的なメッセージを残してホワイトハウスをあとにすれば、伝説の大統領になれるのに、おそらく彼はそうしないだろう。