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PR TIMESのサプライズ決算

PR TIMESのサプライズ決算

●Amazonプライムセールで買った炊飯器と掛け時計が先に届いた。
一日前に届くはずのマッサージャーとサプリメントが届いていないのは、ラストワンマイルの配送業者があふれる荷物で混乱しているためだろう。

●例年、プライムデーになるとAmazon株が上がる。
都市伝説めいた話で信用していなかったが、今年もセールにあわせて10%前後値上がりした。
プライムセールは昨日で終了したが、果たして今年の売上目標である1兆円(グローバル売上)を達成したかどうか、プレスリリースを待ちたい。

●プレスリリースといえば業界最大手の「PR TIMES」(3922)が昨日、サプライズ好決算を発表し株価はストップ高の3,375円まで買われた。
発表したのは2020年度第二四半期(6ー8月)の決算。

●同社は「武沢4K企業リスト」の常連で急成長中の会社だ。
発表されたIRによれば、コロナで自粛中はプレスリリースが急減し厳しい業績見通しを余儀なくされていた。
だが緊急事態宣言の解除後には、「マスク」「消毒液」「テレワーク」などの関連リリースが急増し、業績もV字回復した。

●PR TIMESの場合、1件のリリースで3万円の売上が入る。
最近は定額制の利用者も増えているが、リリース件数と売上は正比例する構造だ。
期間中の売上、粗利益ともに計画を大きく上振れした一方、経費は予定通りにとどめたことから、四半期営業利益は前年比で2.5倍近くに膨れあがった。

●営業利益率と売上高成長率を合算した数字は70.1となりこれも過去最高を更新した。
ちなみに同社の営業利益率は38.4%、売上高成長率は31.7なので、足すと70.1になる。例年は35から55の間だった。

●営業利益率と売上高成長率を足していくらになるか?
おもしろい指標である。あなたの会社でも計算していただきたいが、最低20は欲しい。
一般的な中小企業の場合、10にも満たない会社が多いが、勢いのあるベンチャーになると30、40は当たり前なのだ
さすがにPR TIMESのように70を超えてくると、「モンスター級」と呼んでも良かろう。
あとはこれをいつまで続けられるかだが、それを投資家は注目している。

詳しくはこちらのIRをご覧いただきたい。
★PR TIMESのIR⇒ https://prtimes.co.jp/ir/material.html