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どうせなら「Primeデー」

どうせなら「Primeデー」

●「社長、事務所の掃除機を買い換えたいんですけど」「そういえば加湿器も去年壊れたんでよろしく」
いつもならすぐにネットで注文するのだが、今回はガマンしてもらっている。
お金がないからではない。
Amazonのセールが10月13日(火)から二日間行われるからだ。

●Amazonがおくる年に一度のPrime会員向けセール。
年で最大規模のセールになる。
例年は7月に行われていたが、コロナ禍で巣ごもり需要があり、夏はセールがやれる状況ではなかった。
今年はやれない?と思っていたが、ようやく開催にこぎつけたようだ。
年商40兆円の巨大企業なので、セールの1回や2回パスしても問題ないはずなのに、なぜAmazonはこのセールにこだわるのか。

●ひとつはセールの規模である。
アリババの「独身の日」セールは4兆円以上を一日で売り上げる。
最初の一時間だけで1兆5,600億円売り上げる怪物セールだが、さすがにそれには及ばない。
今年の二日間でのグローバル売上は一兆円を超える予定のAmazon。
仮に粗利益を低く見積もって20%だとしても2000億円もの粗利益が手に入るわけだからやめるわけにはいかないだろう。

●このセールの意味合いはほかにもある。
最大の目的はPrime会員を集めることだろう。
会員限定の割引き価格に魅力を感じた人たちが相当数会員登録をする。
セール後に解約する人も一定の割合でいるが、それでもすごい数の会員純増が見込める。
インドではこの8月にPrimeセールを行い、事前セールとあわせて100万人が会員登録したという。
現在、世界には1億5000万人を超えるプライム会員を抱えるAmazonだけに、このイベントで会員を増やすことは戦略上欠かせないわけだ。

●それにしても、この10月中旬というタイミングでのセールが吉とでるのか凶とでるのか。
eコマース関係者はもちろんのこと、小売り関係者全員が注目するこのセール、アメリカでは競合のウォルマートやターゲットがまったく同じ日付でセールをぶつけてきた。
年末商戦の号砲が明日鳴らされると言っても良い。

●今年のセールは一部のビールが安くなると聞いた。
酒や水など、どうせなくなるものならこの機会に買いためておいてもよい。
あと、AirPodsもMacBook Proも今回のセール対象になっているので、買おうかどうか迷っている。
少なくともスタッフに頼まれているものと、自分のデスク置き時計はセールで手に入れるつもりだ。

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