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「さーす」と「がーすー」

「2020秋冬 最新4K企業&富裕層投資レポート」間もなく発売

会社っておもしろい。優勝劣敗が進み、経済が新陳代謝してます。
新型コロナ騒動はいまいましいものですが、経済を大きく前へ推し進める影響もあるようです。
今回、いろんな会社を新たに【発見】できました。
イビデンや大幸薬品、アース製薬のように【再発見】した会社もあります。
企業にとって歴史の長さは関係ありません。
事業力や事業変革力がある若々しい会社が求められています。

<10月7日(水)レポート発売>

『「さーす」と「がーすー」』

●注目のIT用語のひとつにSaaS(サース)がある。
「SaaS」(Software as a Service)とはクラウド上で提供するソフトウエアのことで、たとえばEvernoteやDropboxのような老舗サービスもあれば、今話題のZoom、それに名刺管理のSansanやチャットツールのChatworkなど、すべてSaaSである。
最近は特定の業務や業界に特化したサービスも増えてきた。
ひと昔前まではメーカーがつくったパッケージソフトを買うか、システム会社にオーダーしていたわけだが、最近はSaaSを利用するケースが増えてきた。
そのおかげでソフトのバージョン管理も要らなくなったわけだ。

●デジタル庁の平井大臣は「SaaS」を知ってのことだと思うが、同庁のスローガンを「GaaSu」(ガースー)と命名した。
「Government as a start-up」、スタートアップ企業のような俊敏な政府を!という意味の秀逸なコピーライティング力だと思う。

●東京株式市場でもガースー関連株が話題になっているが、会社四季報を分析して4K企業のリストアップを続けて10年、近年はSaaSを始めとする「情報・通信系」企業が我が世の春を謳歌している。

●三ヶ月前の夏号の四季報では64社しか4K企業がいなかったが、この秋は大幅に回復した。
ただし、好調な業種が偏っており「情報・通信」と「サービス」カテゴリーの企業が全体の82%を占めている。

●なかでも勢いがある企業の合い言葉が「Saas」で、「クラウド」や「○○Tech(○○テック)」も人気キーワードだ。
それらとまったく無縁でいられる4K企業は皆無といえるほどである。

●「○○Tech」とはなにか。
たとえば、Finance(金融)とTechnology(ネット技術)を組み合わせたものがFinTeche(フィンテック)であり、オンライン決済やスマホで小口融資するようなフィンテック企業が今元気だ。

●○○テックはフィンテックだけのものではない。
AdTech(広告とネット技術)、AgriTech(農業)EdTech(教育)、Med(医療)、Health(健康)、Real estate(不動産)、Fasion、(ファッション)、Trans(物流、配送)など、従来からある様々な分野に最新テクノロジーを取り入れる動きが起きている。
業界のあり方を変え、生産性を飛躍的に高める取り組みをしているのだ。
そうした企業が今回4K企業リストにも多く加わっている。

●また、田中建設工業やマルタイといった旧来からある業態が今回、4K企業リスト入りを果たした。
そういった新陳代謝を観察していただくのも4K企業レポートの楽しみ方のひとつだと思う。

10/7(水)の発売をお楽しみに。