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勝率貧乏になるな

投稿日:2020年9月24日 更新日:

勝率貧乏になるな

●どうせやるなら成功したい。
失敗したいと思っている人なんていないはず。
だけど私はあえて「進んで失敗することの大切さ」を強調したいと思う。

●”失敗は成功の元” とか ”成功の母” などとも呼ばれる。
それは、失敗した人への慰めや励ましとして使われることが多いが、実は失敗は「成功とセット」と考えるべきものなのだ。
失敗することや負けることは成功への過程なんかじゃなく、それそのものが成功の一部分なのである。

●だから成功も失敗も両方とも増やそう。
成功だけを増やしたいと考えるのは間違っている。
そこがスポーツとビジネスの決定的な違いである。
例えばプロ野球は年間試合数が決まっていて、必ず試合数はどのチームも一緒である
その場合は勝率が高いチームが優勝するので、できるものなら1敗もしたくない。

●だがビジネスにおいては試合数が決まっていない。
勝率は関係ないのだ。
試合数(チャレンジした数)を多くした人が勝利数や勝利額を大きくできる。
分かりやすく例をあげてご説明しよう。

Aさんは今年10回挑戦し、10勝0敗で勝率10割だった。
Bさんは今年20回挑戦し、10勝10敗で勝率5割だった。

1回勝つと平均100万円儲かるとする。
1回負けると平均30万円損するとする。

Aさんは10勝したので1000万円儲けたのに対し、Bさんは1000万円儲けて300万損したので差し引き700万円の儲けになる。
この場合は誰がみてもAさんの方が優秀そうにみえる。
だが、Aさんの危険性はこの段階で潜んでいるのだ。
勝率の高さのかげに、挑戦数の少なさが隠れてしまっている。

●翌年、こんな成績になった。

Aさん10回挑戦、10勝0敗 1000万円の儲け。
Bさん30回挑戦し、15勝15敗で1050万円(1500万円-450万円)の儲けになった。
勝率で劣るBさんの方がたくさん儲けたわけだ。

●そんなばかなと、だまされた気分かもしれないが、要するに勝ちだけにこだわって試合数を減らすより、勝率5割か、場合によってはそれ以下でもよいので、たくさん試合をした方が利益は増やせるということだ。

●ただし前提があるので確認しておきたい。
それは、勝ちの平均金額は負けの平均金額より大きいこと。
それが絶対条件である。
もし勝ち負けが同額か負け金額の方が大きければ、結局は勝率が大切になってしまう。

●勝ちの平均金額を負けのそれよりも大きくするためには、損切りラインを前もって決めておく必要がある。
一方、勝ちのラインは青天井にしておく。

●こうして試合数(挑戦数)を増やし、コツコツと勝ち数を増やしていくと掛け金そのものが複利で増えはじめる。
すると最初は10万単位、100万単位の勝負をしていた人がやがて千万単位、億単位の掛け金勝負ができるようになる。
勝率にこだわって試合数が乏しいと、掛け金はいつまでたっても増えていかない。

●いかがだろう。投資の世界には「勝率貧乏」という言葉があるが、そのメカニズムは以上である。
投資に限らずビジネスも人生もこういう原理で動いているので、あなたに置きかえてお考えいただきたい。

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