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仕事ができる人はジョークもうまい

仕事ができる人はジョークもうまい

●元総理大臣の森喜朗(もりよしろう)氏は英語が苦手で、クリントン大統領と会うために側近から英会話のレクチャーを受けました。

・・・
「How are you?」とまず尋ねてください。すると、たいていの場合相手は「I’m fine」と答えますから「Me too.」と返せば挨拶が成立します。そこから先は通訳がつきますから。
・・・

「OK。わかった」

●いよいよクリントンと会う日がきました。
森総理:「How are you?」
クリントン:「?・・・Who are you?」(たぶんビルのジョーク)
森総理「Me too.」

真顔でMe too と言い返す森総理はジョークの達人と理解したクリントンは笑顔でこう言いました。

「I’m husband of Hillary」(私はヒラリーの夫ですよ)

すると森総理はここでも「Me too.」と言い、クリントンを大爆笑させたというウワサ。

●このまことしやかな話は森さんが総理在職中永田町を賑わせました。
当の森さんはそれを否定していましたが、多くの人は実話と信じていたようです。
私も実話と信じたいし、それぐらいのことを日本の総理に言ってもらいたいわけです。
しかし総理退任後、ひとりの記者が自分の創作話であることを告白しました。
でも私は今もこれが実話だと信じています。(いや、信じたい。)

●私はジョークを言ったりしたりするのが好きです。
タイのチェンマイに行ったとき屋台のTシャツをたくさん買いました。
そのなかに、マクドナルドの「M」の文字をあしらって「I’m FAT」とプリントされたTシャツがありました。
次の日、それを着てホテルのエレベーターに乗り込むと、オシャレな白人老夫妻が先に乗っていました。
とっさに私のTシャツをみたご婦人が顔を真っ赤にして「クックック」と笑いをこらえています。
隣のご主人が婦人の腕を突っついて「失礼だからこらえなさい」と忠告しているのがみえました。
私は素知らぬ顔で乗っていました。
夫妻が先にエレベータを降りてレストランに向かったようですが、数秒後、ご婦人の遠慮ない爆笑の声がもれ聞こえてきました。

●エレベータといえば、アメリカ在住の友人がある日、ホテルのエレベータに乗ろうとしたら先客の老婦人が「One Dollar」(1ドルよ)手を差し出してきました。
婦人の表情からすぐにジョークと分かったのですが、とっさのことで何もリアクションできなかったそうです。
結局そのご婦人は「You have no humor sense」(冗談が通じない人)と不機嫌そうに言い捨てて先に降りたとか。
あとになって友人は、「どうしてIs that it?とかCard OK?とか言えなかったのか」と悔やんだそうです。
ジョークは瞬発力なので、日頃から鍛えておく必要がありそうです。

●「Learn or Die」(死ぬ気で学べ)を社訓にしているプリファードネットワークスという会社があります。
学ばない者は去れ、という強烈さがすばらしい。
この「○○○ or Die」という英語表現はなかなかいかしていますね。
また、「No music No Life.」はタワーレコードのスローガンですが、「No ○○○, No ×××」と表現もかっこいいですね。

●チェンマイでまとめて買ったTシャツのなかに「Drink or Die」の文字の横に酔った老人がイラストされたものがありました。
これも人を笑わせたくて買ったのですが、2サイズ大きいものを買ったせいで着る機会がないまま、捨てられてしまいました。

それにしても森さん、
「Who are you?」「Me too.」
「I’m husband of Hillary」「Me too.」

秀逸すぎます。