『グ○コもヤ○ルトも参考にしたあのビジネス』
●あなたにとって商売上手と思える会社はどこですか?
私にとって最初にそれを感じたのはヤクルトでした。
毎日飲み続け
売り手も買い手
女性のクチコミで拡散し、サブスクで売るあのマーケティン
案の定、ヤクルトは大成功し、国内外の
プロ野球のチームをもつほどに
●次に関心したのがグリコでした。
『ひとつぶ300メートル』『おいしくてつよくなる』をキャッチ
ランニングシャツの
憎いまでに売り方を心得ている会社だと
●しかもグリコの場合「おまけ商法」が武器。グリコのおまけです
キャラメルを売るだけでなく「おまけ」も売ったのです。
子どもた
私も子どものころ、そのおまけが欲しくて、雪降る冬の寒い日に遠
●そのグリコは「ヤクルトレディ」を参考にして「グリコレディ」
いわゆる「オフィスグリコ」の
私のオフィス周辺ではヤクルトレディよりグリコレデ
着実に「置き菓子」が
当社は4人だけの小さなオフィスですが、グリコの
- おまけ商法
- 独自のキャッチコピー
- マメな訪問と補充
- つかった分だけお金を払う
これって何かに似ていると思っていたら富山の置き薬でした。
グリコは富山の薬売りをヒントにしたと認めていますが、ひょっと
●置き薬、いわゆる配置薬の生産額は年々縮小し10年前に比べて
10年前は20年前に比べて半減していたので、富山の
●しかし私は思います。
富山の置き薬の行商人たちから学ぶべきビ
それは次の4つです。
1.先用後利(せんよう こうり)
まず置いてあるだけで安心。
利用した分だけあとでお金を払う仕組みです。
昔、薬は今以上に高価なものでした。
ありとあらゆる薬を常備しておくことは困難だったのです。
そんなときに富山の置き薬はよろこばれました。
しかし悪い客もいました。
薬を全部転売し、家からいなくなったり、居留守をつかいつづける客です。
今のようにクレジットカードも与信管理システムもない時代に、富山の薬の行商人は「懸場帳」(かけばちょう)といわれている大福帳(今のCRM、顧客情報システム)を頼りに生き抜いていっ
2.懸場帳(かけばちょう)
顧客台帳 兼 商品管理台帳が懸場帳です。
歩いて訪問するしかない昔のこと、一度の訪問でできるだけ無駄のない取引をしたいと考えるのは当然です。
客先の家族構成から取り引き履歴、使用薬の種類・使用量などのきめ細かい情報管理をして、最適な商品を柳行李につめて富山を旅発ったのです。
3.のれん
「懸場帳」は取り引きされました。
何かの事情で行商をやめるとき、「懸場帳」が高額で取引されたのです。
過去の売上金額から年間平均売上を算出し、その金額にプラスして「暖簾」(のれん)代が加わります。
普通は2~3割程度ですが、優良顧客をたくさん抱えていたり将来性のある商圏をもっている懸場帳には5割の暖簾代がつきました。
4.付加価値
パッケージング、キャッチコピー、おまけ、情報など、薬以外のものを売りました。
インターネットはもちろん、テレビもラジオも新聞もない時代に全国ネットの行商人たちの情報を各家庭は群がって聞いたのです。
彼らが持ち歩くおみやげも人気でした。
定番はなんといっても紙風船ですが、大人向けの売薬版画も好評でした。
●いまでこそ、ネットやコンビニで薬が買えるため配置薬の市場は
しかし江戸時代から続いてきた富山の配置薬ビジネ
今日のYouTube動画はそんなことを画像とイラスト、特殊音
よろしければ一度ご覧下さい。
今日のYouTube動画
富山の配置薬ビジネスを支えた4大戦略