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清水三十六氏の日記

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清水三十六氏の日記

●綿々と心情を吐露した日記は後になって読むにたえないものだ。
人生でもっとも経済的に困っていたころの日記が手元にあるが、読み返してみると痛々しいなんてもんじゃない。
人頼み、神頼みであって、弱々しく情けない。
そんなところから本当にあのころは追い込まれていたのだな、ということが分かる。

 ●こちらの日記↓は私のものではなく別の方のものだ。

「午後から釣りをしたが一尾も釣れなかった。怠ける罰だろう。憂鬱である。元気を出せ、貴様は選ばれた男だぞ、忘れるな、いいか、起て、起て、そしてしっかりとその両の足で立ち上がって困苦や窮乏を押さえろ」

意思に反してサボってしまい、勝手に落ち込んでいる。

●「貴様にはその力があるぞ。あるんだぞ、忘れるな、自分を尊べ大事にしろ。そして、さあ、笑え、腹の中から声を出して笑え」

●「ばか、ばか、ばか、恥を知れ」

どうやら自信喪失して気が滅入っているようだ。

●「今日博文館を訪ねた、予の原稿は退けられた。予は職を失って四月、いよいよ金に窮し、蔵書を売却して新しく踏み出さねばならぬ。今こそ、予に残っているものは唯一つ、”創作の歓び”だけだ」

書いても書いても売れない作家。
創作の喜びとはいっても、そんなの本当にあるのだろうか?

●「金が全く無くなった。『浦島』改造へ送った。どうなることやら。悪くたって己は決して気を落としはしないが、なるべくなら金になってくれ」

落選の予防線を張るほどまでに落選慣れしているみたいだ。
この日記の作者が後に文壇で成功する。
書き手は押しも押されぬ大作家・山本周五郎(本名:清水三十六、しみずさとむ)である。
彼の日記だからこそこうして記録に残り、本にもなった。
成功しなかった作家のものであれば、存在すら知られなかったはずだ。

●自分の日記と印象が重なるため、山本周五郎の日記は読んでいて胸が痛む。
自分の日記と見間違うほどだ。おそらく書いた本人もつらくて読み返せなかったにちがいない。

●日記は読み返すためだけにあるのではない。
一日を振り返って記録にとどめるという行為そのものが、なんらかの自浄作用をもたらしてくれている。
少なくとも流れゆく時間に爪あとを残すことができる。

●忙しいときほど履歴を残そう。
苦しいときほどログを取ろう。
感なときほど日記を書こう。
読み返すことが目的ではなく、書くことだけですでに目的を完結していると思って書こう。

今日の新作YouTubeはそれを動画にしました。

今日のYouTube動画

★悲痛な叫びをつづった清水三十六氏の日記、何だか自分のにそっくり!

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