清水三十六氏の日記
●綿々と心情を吐露した日記は後になって読むにたえないものだ。
人生でもっとも経済的に困っていたころの日記が手元にあるが、読
人頼み、神頼みであって、弱々しく情けない。
そんなところから本
●こちらの日記↓は私のものではなく別の方のものだ。
「午後から釣りをしたが一尾も釣れなかった。怠ける罰だろう。憂
意思に反してサボってしまい、勝手に落ち込んでいる。
●「貴様にはその力があるぞ。あるんだぞ、忘れるな、自分を尊べ
●「ばか、ばか、ばか、恥を知れ」
どうやら自信喪失して気が滅入っているようだ。
●「今日博文館を訪ねた、予の原稿は退けられた。予は職を失って
書いても書いても売れない作家。
創作の喜びとはいっても、そんな
●「金が全く無くなった。『浦島』改造へ送った。どうなることや
落選の予防線を張るほどまでに落選慣れしているみたいだ。
この日記の作者が後に文壇で成功する。
書き手は押しも押されぬ大作家・山本周五郎(本名:清水三十六、
彼の日記だからこそこうして記録に残り、本
成功しなかった作家のものであれば、存在すら知られなかったはず
●自分の日記と印象が重なるため、山本周五郎の日記は読んでいて
自分の日記と見間違うほどだ。おそらく書いた本人もつら
●日記は読み返すためだけにあるのではない。
一日を振り返って記
少なくとも流れゆく時間に爪あとを残すことができる。
●忙しいときほど履歴を残そう。
苦しいときほどログを取ろう。
多
読み返すことが目的ではなく、書くこと
今日の新作YouTubeはそれを動画にしました。
今日のYouTube動画
★悲痛な叫びをつづった清水三十六氏の日記、何だか自分のにそっ