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コロナ騒動、泰然自若、着手小局

心と身体は別物なので、いくら身体の一部が痛くても心まで痛めてしまってはいけません。
同様に、コロナ自粛で営業がままならず、業績不振に落ち込んだとしても、それは状況に過ぎないわけなので、それを苦にしてあなたの心や身体まで痛めつけてはいけません。

そうしたことは重々わかっているのに、イザとなると私もできません。
気持ちの整理の仕方がアマチュアなので泰然自若(何があっても動じないさま)というわけにはいかないのです。

こんなとき、悟りを開いている人たちは自分の心を完全にコントロールできるようです。
せめてそうした人たちの有り様を学び、不安や恐怖心にやられっぱなしでいるのはやめにしましょう。

江戸時代に白隠(はくいん)禅師という立派なお坊さんがいました。
「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」とまでいわれた方です。
生涯で三十六回の悟りを得た方が、当時すたれていた禅宗の一派・臨済宗をみごとに復興させたことから”臨済宗中興の祖”といわれる方です。

そんな白隠さんがとんでもない濡れ衣を着せられる事件に巻き込まれました。
寺の近所の独身娘が身ごもり、両親に叱られた娘は、白隠さんに犯されたとウソの供述をしたのです。
激怒して抗議する娘の両親。
それを前にして白隠さんはどうしたか。

続きはこちらの動画(5分44秒)でご覧下さい。

白隠さんは我々とちがって悟りを得たすごい達人です。
別次元の人だと言ってしまえばそうかもしれません。
しかし、同じ人間です。
思い通りにならないといって、感情に流されるのではなく、少しでも前に進むための方策を練る。そして動く。

白隠さんのように「泰然自若」の精神と、もうひとつは、今できる小さな局面打開策を考える。
つまり「着手小局」です。

たとえば旅行業界を考えてみましょう。
2003年のSARS騒動のときには事態収束後、旅行者数がいち早く回復しました。
ただし、旅行者数の回復スピードは、旅行の目的によって異なっていました。
ビジネス目的の渡航はすぐに回復したのですが、観光目的の回復はそれに比べて時間がかかったのです。
出典記事:
→ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000049521.html

つまりV字回復を狙う旅行会社は、ビジネスユースを狙えという仮説がたてられるわけです。
旅行業界はネット化が進んでいます。
今のうちにネット教育を徹底し、騒動収束後にはオペレーションの力が前より上がるようなトレーニング期間にしたいものです。

また飲食業界はどうでしょう。
外食の自粛によってデリバリーとテイクアウトが増えています。
材セットの通販需要も高まっています。
それとてイートインの売上に比べれば微々たるものですし経費が回収できるか微妙なところです。
しかし、新たな売り方にトライすることに価値がありますし、実際に利用者を得られたという点も評価すべきだと思います。

飲食の場合、「ごちめし」というアプリがあります。
もともとは特定のお店の食事券をプレゼントするためのアプリですが、このアプリの中に「さきめし」という機能があります。
自分のお気に入りのあの店が今回のコロナ自粛で万一閉店してしまったら辛い。
だったら先に食事券を買っておいて、あとからゆっくり食事に行こう、という気持ちをアプリにしたものです。

この「さきめし」の機能が解放されていまでは音楽・イベント・美容・娯楽施設などに利用が拡大しています。
そうしたサービスを利用したり、独自にそれを行うことも可能です
あなたのスマホで「ごちめし」を検索してみてください。

要するに手はあるし、業種業態ごとにもっとたくさんのアイデアがあるはずです。
それをこの場で話し合いませんか?

★「緊急業績対策会議」Zoom開催

・4/17(金)16時~17時30分

四面楚歌のなか、いかに事業を継続するか。
まずあなたに質問。
「あなたはどういう方法で自粛下にあって新しい売上を確保し、業績を確保しますか。あなたの考えをお聞かせください」
Zoom会議への参加料金は二本立てです。
・アイデアがない方(聞くのみ)  5,000円(+税)
・アイデアがある方(発言できる) 1,000円(+税)
※アイデアの質や数は不問です。発言できるアイデアがあることが大切です。

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武沢講義(30分)「事業とはなにか。顧客を創造計画の作り方」
顧客創造「私のアイデア」(45分、受講者発言)
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