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Zoom爆弾とZoomセミナー

昨年12月から今年3月までの間でZoom利用者が20倍に増えたそうだ。
Zoomを運営する米国Zoom Video Communicationsの株価は、今年1月の安値からたった2ヶ月で2倍になった。
だが3月に入って急落した。理由は「Zoom Bombing」、日本語では「Zoom爆弾」の存在。

Zoomのセキュリティの甘さをついて会議に無断で参加し、荒らす行為が多発した。
それが「Zoom爆弾」といわれる。
一部の企業や学校では他のビデオ会議システムに乗り換えるところが出るなど、Zoomの社長は「自分たちは早く動きすぎるなかで一部、順番が間違っていた」と否を認めた。
そうしたことが株が売られた理由になっている。

それにかわってシェアを伸ばしているのがマイクロソフトのTeams(チームズ)やグーグルのハングアウト(Hangout)、シスコのウェベックス(Webex)などだ。
Zoomは今回の教訓を肥やしにできるかどうか、それに命運がかかっている。

私としてはZoomの利便性と会議品質を気に入っている。
初心者でも手軽に使える操作性は他社製を大きく上回っている。
しかもZoomのプロアカウントを取得したばかりなので、当面はZoomを使いつづけるつもりだ。

昨日はトップ3%倶楽部主催の定例セミナーにゲスト出演した。
そちらもZoom開催だった。
本来なら都内の会場でライブセミナーがあり、そちらでスピーチしたあと石原さんと対談予定だった。
初のZoom開催になったので、やり方を変えると連絡があった。

もともと話す予定だった内容を20分動画にして事前に提出する
セミナーの最初から最後まで私はZoomに顔出しして参加している。
石原さんの基調メッセージのあと、私が紹介されて軽い質疑応答を行い、そのあと動画を放映する。
さらにその後、動画の内容に関してふたたび石原さんと対談し、Zoomのチャットで参加者から質問を受けつける。
そんなかたちで2時間近いセミナーが進んだのだが、あっという間の時間だった。

「メチャメチャ面白かった」というメールが事務局に届いたそうだ。
私も石原マジックに乗せられて饒舌に話していた。
終わる頃には石原さんも「今後もZoom開催で充分だよね」というほどZoomはよく出来ている。

万一情報が漏洩しても構わないものであればZoomを利用しよう。
セキュリティが問われるものに関してはそもそもビデオ会議を利用しないか、他社のサービスを利用する。
Zoomで会議やセミナーをする際には、必ずパスワードと待機室を利用するなどして「Zoom爆弾」を予防することが大切だ。
気が緩むと会議室を荒らされたり、知らない人がまぎれ込んだりする、ということを主催者は認識しておこう。