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ステージごとに異なる経営戦略

年始早々からYouTubeネタが続いているせいか、「そろそろ本題にもどってほしい」といったメールが届きはじめた。
YouTube関連の話も私にとっては大切な「本題」なのだが、興味がない人にとっては別世界の話題らしい。

これからもしばしばYouTubeについて触れることになると思うので我慢しておつき合い願いたい。
いや、我慢なんてやめて、2月のYouTube勉強会に参加し武沢がなぜYouTubeに熱くなったのかを知っていただきたい。そしてYouTubeを利用す
る魅力に気づいたり、YouTubeを仕事に活かす知恵をめぐらせていただきたい。

でも今日はいったんYouTubeから離れ、「経営ステージ」を自覚することの大切さについて考えてみたい。

起業して間もない段階、あるいは、かなり年数は経っているものの財務力が乏しく経営が不安定な段階を「ステージ1」とする。
その反対に、家賃や配当など本業以外の安定収益がふんだんにあり、売上がゼロになったとしても赤字にはならない。
つまり不倒の経営を実現した段階を「ステージ5」とする。

乱暴にいうなら世間の会社は「ステージ1」から「ステージ5」のどこかにいることになる。
そして「ステージ1」にいる会社が学ぶべきことは「ステージ2」への行き方であって、ステージ4や5の会社向けの勉強をしてはならない。
会社は手順を踏んで大きくなるのであって、手順を無視すると大怪我をする。

では、ステージごとの定義をしていく。あなたはどのステージにいるのか自己採点してみよう。
それぞれの「ステージ名称」「商品力」「マーケティング」「人材」「社長の仕事」「財務目標」「自己資本比率」「大切な戦略」「やってはいけない事」「社長の年収/資産目安」の順で定義していく。

第一ステージ:名称「起業/自営ステージ」

商品力:際だった特色なし
マーケティング:社長の人脈営業頼り
人材:社長の手足、アシスタントがいれば充分
社長の仕事:営業強化と人脈拡大
財務目標:負債を引いた自己資金が1,000万円突破を目ざす段
自己資本比率:全国平均の40%超えを目ざす
大切な戦略:低い損益分岐点で利益と資金が残る企業体質づくり
やってはいけないこと:メンツ、見栄で金を使い、借金を増やすこ
社長の年収/資産:同世代サラリーマン以下

第二ステージ:名称「企業ステージ」

商品力:ナンバーワンがある
マーケティング:社長の人脈に社員が営業する
人材:血縁以外の正社員が入社
社長の仕事:営業と人脈拡大と部下育成、会社経営を学ぶ
財務目標:負債を引いた自己資金が3,000万突破を目指す
自己資本比率:50%超えを目ざす
大切な戦略:全月黒字、IT投資、設備投資で生産性を1000万超にする
やってはいけないこと:メンツと見栄の経営、繁華街通い(まだ早い)
社長の年収/資産:同世代サラリーマン並みか少し上

第三ステージ:名称「成長企業ステージ」

商品力:オンリーワンといえるものがある
マーケティング:人的営業ではなく、仕組みで売れる
人材:役員クラスをヘッドハントし、経営チームがある
社長の仕事:高級幹部のヘッドハントと組織作り
財務目標:自己資金1億超えを目ざす
自己資本比率:70%超えを目ざす
大切な戦略:海外、IT、設備投資などで生産性が2000万以上
      会社を社会の公器と捉えた経営を始める
やってはいけないこと:会社、社員を私物化すること
社長の年収/資産:同世代サラリーマンの3倍以上

該当するところに○をつけ、一番○が多かったステージが今いる場所になる。
ひとつ上のステージにいくために何をしなければならないかをそこから見つけてほしい。

注目の「第四ステージ」「第五ステージ」は明日にする。