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久しぶりの「メルマガ質問攻め体験」より

「がんばれ!社長を最近知った」という30代前半の男性経営者とお会いした。
彼もメルマガ発行を始めたばかりだそうで、私のメルマガ発行術に興味津々の様子。質問攻めをうけた。

思い返してみれば、2000年代前半のメルマガブームのころは連日そんな質問ばかり受けていたものだ。友人と三人で「メルマガ1万人突破セミナー」を開き、3万円の受講料で200人以上集めたこともある。

メルマガ発行に関する質問攻めは私にとっても新鮮な経験になった。

Q.メルマガはいつ、どこで書いておられますか?
A.朝会社に行ってスタッフミーティングをやったあと、すぐに着手します。

Q.メルマガは書きためることはありますか?
A.外国に行くときにそうするぐらいで、原則、その日のメルマガはその日に書きます。

Q.ネタ帳のようなものはありますか?
A.ありません。創刊時に作ったことがありますが機能しないのでやめました。

Q.今日はなにを書くかわからない状態で出社されるのですか?
A.はい、何も決めずに会社に行き、何も決めずにパソコンに向かいます。

Q.「これを書こう」と決まるまでどれくらいの時間をかけますか
A.早いときは1分、長いときは30分ほど悶々とします。

Q.意外に早く決まるのですね。創作の秘訣はありますか?
A.書棚の背表紙を眺めたり、本をペラペラめくったり、Evernoteにあるバックナンバーを眺めているとインスピレーションが湧いてきます。

Q.メルマガはいつまで続けられますか?
A.決めていません。読むのを楽しみにしてくれる人がいる以上は、可能なかぎり続けたいと思います。

Q.メルマガの有料化を考えたことはありますか?
A.創刊して1年後ぐらいに二日間ほど検討しましたがあります。しかし、やめました。無料で発行し、広告収入を得るとそのとき決めました

Q.こういう原稿を書きたい、というイメージはありますか?
A.自分が読みたい、保存しておきたいと思える原稿を書くようにしています。そうすれば、同じような精神体質をもった方が興味をもって読んで下さると思うのです。ただ、毎日書いていても会心の原稿はそれほど書けるものではありませんね。

一番最後の質問については、あきらかに司馬遼太郎のこのセリフを意識している。

・・・

おかしなことですけれども、小説好きの少年期を送っていながら、好きな作家や熟読した作品というものがありませんでした。ある時、開きなおってしまって、好きな作家があれば小説などという面倒なものを書かなくても読み手にまわればいいので、わざわざ小説を書くのは、自分が最初の読者になるためのものだ、小説を書く目的はそれだけに尽きる、とおもうようになりました。このことは、いまでも変わりません。自分が読みたいものを書く、つまり自分に似た精神体質の人が、一億人の日本語人口のなかに二、三千人はいるだろう、自分およびその人たちを読者にしていけばいい、それ以外の読者を考えない、と思い、そこからハミ出すまいとおもっています。もっとも、べつに道楽がありませんからね、小説を書くことが趣味だとおもうように自分に言いきかせていました。

『司馬遼太郎の世界』(文藝春秋編)より