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50歳から25年間、コンサルを続けてこられたワケ

7月の「多幸の会」名古屋例会で、白川博司先生がこんなスピーチを
された。大変興味深いお話しなので、武沢文責でご紹介したい。

演題:僕が50歳で起業し25年間現役第一線の通販コンサルを続けてこられた理由(ワケ)」(通販専門コンサルタント:白川博司氏)

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私(白川)は1945年に東京で生まれました。新聞社勤務を経て1995年
(50歳)に起業したのです。当時、通信販売やインターネットに世間
の注目が集まっていたことから、通販専門のコンサルタントになる
決めました。まだ楽天もアマゾンもない時代でしたが、「小さな会
の通信販売実践術」(明日香出版)を出版し、日本経営合理化協会
「通信販売自社導入法」セミナーの専任講師になることができました。
著者デビューした本はいま絶版ですが、別の出版社からKindle出版さ
れています。
本を書くことと、人に会いに行くことが私のコンサルティング人生
切りひらいてきました。著者になるとタイアップ企画もやりやすく
ります。「日本交通公社」や「商業界」と共同で「米国通販視察」
ミナーを共催したのもそのころです。
その後も日本経営合理化協会さんとタッグを組んでたくさんのセミ
ーを行いました。2004年には日本経営合理化協会出版局から『通販成
功マニュアル』を出版。1冊3万円を超える値段にもかかわらず品切れ
になるほど売れて、「通販の白川」というブランディングができて
きました。よく「白川さんの仕事の原動力は何ですか?」と聞かれ
す。私は好奇心だと思っています。特に人に対する好奇心がつよく
気になる著者にはたいてい会いに行きます。本を読むのが好きで、
の作者は素晴らしいと思う著者を知ると、私はすぐにアポ電話を入
ます。そのようにして楽天の三木谷さんやコンサルタントの神田昌
さん、AppleJapanの社長にも飛び込み電話し、会うことができました。
出たばかりの本を話題にされるとどんな著者でも好意的に電話に出
くれます。
特に相手が単なる個人読者ではなく、ある分野のメディア発行人で
り、取材が目的だと伝えると(私はレポートを定期発行している)
相手もビジネスですから応じてくれやすくなるのです。
開業当初は通販先進国といわれるアメリカやヨーロッパへの視察ツ
ーを何度も行いました。その後、縁があって筒井・武沢両氏に出会
たことから2009年には「和僑会」に入会。深センでの「アジア大会」
にも参加して、仕事の重点を中国・アジアに移しました。香港にオ
ィスを構え、そこを拠点に隔月で「中国・アセアン通販実見ツアー
や「中国実見会」などを開催し始めたのです。
2010年以降は、通販専門コンサルティングに加えてアジア進出支援コ
ンサルティングの仕事も大きく育っていきました。
こうした展開は、すべて人との縁、人脈がもたらしてくれたものです。
しかも受け身の出会いではなく、積極的にこちらから「お会いしたい」
とアプローチすることが大切で、74歳になる今年もそれを続けていま
す。何もなしで開業した私が、25年間も仕事を続けてこられているの
は、人に会いにいくフットワークの軽さなのかもしれません。
(談、文責・武沢)
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