一年ほど前、あるプロジェクトの打ち上げで銀座のクラブに行っ
メンバーの一人が店の常連らしい。銀座経験20年というママが我
面白い銀座秘話を聞かせてくれた。
・・・美容室に行くと、新人ホステスに出会うことがある。「この
は売れるかも」と思ったときは、どこのお店か尋ねるようにしてい
そのときの会話で売れるホステスになるか、銀座を去るホステスに
るかかがすぐに分かるという。
その差は、会話に芯を感じるかどうか。芯がある子は、すぐに頭角
あらわし、チーママになり、時にはママを任されたり、オーナーに
でのしあがることもある。
芯のない子は銀座の水に馴染めずに去って行くか、悪いお客に翻弄
れて身を持ち崩す。
「かよわい女の子ほど危険な男につかまりやすいの。そういう子っ
会うたびに化粧が濃くなり、背中や足首にタトゥーが入るのよ。そ
なれば銀座では一巻の終わりね」
・・・
銀座に限らず、危険なニオイのする男性が好きな女性は多い。
いや、男だってそうかもしれない。危険なニオイのするワルの男性
頼もしく思えるときがある。
自分を守ってくれそうだから、あるいは、自分を一生喰わせてくれ
うという防衛本能をくすぐられるのだろうか。
先日、NHK「英雄たちの選択」(木曽義仲の野望と挫折)を見
たことがある。
源平の時代も戦国時代でも、乱世を生き抜く組織には強いリーダー
いた。強いリーダーの条件は三つある。
ひとつは、戦(いくさ)上手であること。
戦が苦手です、というリーダーに自分の命を預けることはできない
らだ。戦に弱くて天下を取ったのは劉邦ぐらいだろうか。
ふたつめは、部下を喰わせる力。
気前よく領土や食糧を分け与えてくれるリーダーの元に人は集まる
武将が領土を拡張する理由のひとつは、部下に与える領地を獲得す
ためである。秀吉の朝鮮出兵もその思惑があったといわれている。
みっつめは、組織の正当性を訴えることである。
今でいうビジョンや理念のことであるが、戦国時代は「義」「旗印
などといわれたものである。
家康は「厭離穢土欣求浄土」(おんりえど ごんぐ じょうど)という
仏教用語を旗印に掲げた。武田信玄は「風林火山」、上杉謙信は「
を掲げ組織の求心力とした。
この三つを会社経営におきかれば、
・戦に強い・・・営業が強い、業績が良い
・部下を喰わせる・・・給料が高い、待遇がよい
・組織の正当性を訴える・・・経営理念、経営ビジョンがある
ということになろう。
あなたはいくつ出来ているだろうか?