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広告タクシーが増える?

車を運転するのをやめて20年以上。
完全なペーパードライバーである。
以前は毎日一時間以上は車で移動していたが、この20年は公共交通機関かタクシーのみ。
運転がさほど好きではない者にとって、今の方が快適だ。

30代のころは連日車を飛ばしていた。
高速道路や国道を走ると、特に夜間などはトラックだらけになる。
そのボディを見ながらいつも思ったことがある。
「この広大なスペースを広告枠にして売り出せば欲しがるスポンサーもいるはずなのに」

街を走るバスやタクシー、民間企業の営業車だって広告スペースにすれば送料や運賃は安くなるはずとずっと思ってきた。
事実、運送会社の経営者にそんな提案をしたこともあるが「そんな夢みたいなことを」と一笑に付された。

ビルの壁を広告枠にする発想はすでにあるようで、知人の会社でもビルの広告ラッピングも始めた。
そして昨日、ついに東京に広告タクシーが誕生した。
広告タクシーの配車サービスを始めたのはDeNAで、その名も「0円タクシー」。

法律によって運賃を0円にすることはできないので、広告主とDeNAが運賃を負担する形をとる。
すでに昨日から都内を走っているそうで、当面の運行期間は12月31日までとしている。

日清食品がスポンサーとなり、同社の即席麺の広告を掲載する50台を運行させる。
当面の配車エリアは港区や中央区などの都心部だが、東京23区内全域への運行が可能になっている。
ボディペイントはもちろん、社内のシートや社内のタブレットなど広告一色に染まる。

DeNAではこの「0円タクシー」を含めて『MOV(モブ)』という名称の配車サービスを都内で始めている。
配車アプリ「MOV」を起動し近くを空車で走行中の0円タクシーがあれば、配車を依頼して乗車できる仕組み。
利用するにはかなりの強運が必要となりそうだが、タクシー利用者としては「0円タクシー」の広がりを大いに期待したい。

★日本経済新聞 「DeNAが「0円タクシー」 広告主が運賃支払い」
→ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3856452005122018000000/