ウィークリー雑感

ウィークリー雑感

メガバンクに変化?

大リストラを発表したり、ATMを減らすなど収益回復に躍起の銀行業界。
就活生が就職したくない業界の上位にランクインしてしまった。
今年は地銀の経営に不正が続発するなど、栄華を誇った往事を見る影もない。今期はリストラ効果があって収益が回復しているようだが、ふたたび新卒学生の人気を取りもどすことができるのか注目している。

そんななか、今朝オフィスに一本の電話があった。「社長に会いたいと言っておられます」と事務員。
普段、営業の電話ならその場で断るはずなのに「どうします?」と私に聞くということは判断が難しい用件なのだろう。相手は銀行マンらしい。「三菱UFJ銀行○○支店がいつもお世話になっています」という。
メガバンクがいったい何の用だろうと思いながら耳を傾けていると、「営業のご挨拶に伺いたい」という。
用件はわからないが、あきらかにメガバンクの営業方法に大きな変化が起きているようだ。興味があったので、すぐにお会いしてみた。
スーツ姿の担当者の名刺には「三菱UFJモルガンスタンレー証券」とある。
「なんだ、証券の営業なの?」と私がいうと、「いえ違います」と彼。
「当グループでは、銀行、信託、証券、それぞれ別々に営業していたのを一体化させることにしました」という。
銀行マンが証券や信託を販売するわけではないし、その逆でもない
当然、営業の場面には担当者を同行することになるが、窓口を一本化することでシナジーを高める狙いがあるという。
メガバンクが必死に変わろうとしていることが伝わってくる面談だった。

2025大阪万博開催!

パリが立候補を断念し、エカテリンブルグ(ロシア)が有力と聞いていた。しかし大阪が見事に勝ち、1970年以来55年ぶり二度目の開催を決めた。まだ8年先だが、間違いなく私は訪問する。しかも二度三度では済まない回数になるはずだ。

期間:2025年5月3日~2025年11月3日
会場:大阪府大阪市夢洲地区
テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン
サブテーマ:多様で心身共に健康な生き方、持続可能な社会・経済システム
想定入場者数:約2,800万人

外国で働くということ

「日本は数少ない島国で、特有の島国根性がある。海の向こうにある外国にコンプレックスを持っているのもその特性のひとつ」とテレビで誰かが言っていた。
島国ってどれくらいあるのだろう? 疑問に思い、Wikipediaで調べてみた。「島国(しまぐに、英: Island country)とは、領土が島で構成される国」と定義されている。
1島だけのナウルから13,466島のインドネシアまでさまざまな島国があるが、日本は6,852の島々で成り立っている。(こんなに島が多いの?)
ちなみにオーストラリアは「大陸」と定義されるので島国ではない
2014年、島国は国際連合の加盟国193か国中、47か国ある。ざっと世界の24%が島国なのである。個人的には「意外に島国は多いな」という感想だが、それでも世界の4分の1以下しかない。
島国で経済大国は日本とイギリスだけ。次に続く島国は、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ニュージーランド、キューバ、ジャマイカ、ドミニカなどが続く。

前置きが長くなったが、世界の76%の大陸国にとって外国は海外ではなく地続きである。東京から札幌へ、大阪から名古屋へ、福岡から京都へ、広島から京都へ出張する感覚で外国へ行く。
昔、地方の農家が農閑期に都会へ出稼ぎしたが、そんな感覚で自宅のある国とは別の国へ仕事に出かける外国人。出かけた先には異国の人たちがたくさんいる。だからいろんな考え方や価値観があることを認め合う。
今さらながら、Global(グローバル、世界的規模)、Diversity(ダイバーシティ、多様性)という手垢のついた言葉を日本人全体に叫ぶ必要があるし、とりわけ中小企業や個人事業主、若者、就活生、定年退職した熟年にそれを強調せねばならない。
日本はイギリスと並ぶ島国大国だが、イギリス人と違って万国共通の英語を話さない。日本人特有の奥ゆかしさと言葉の苦手さが相まって、
「できれば日本で仕事をしたい」と考える日本人の若者が多いことが、今の大問題である。
「働き方改革」で残業を減らせ、休日を増やせと言っているが、本当の働き方改革は「海外で仕事をすることに目ざめること」ではないか。
海外での起業率や海外進出率の向上をめざす「真の働き方改革」が必要なのではないかと思う。
先週のバンコク・香港・マカオ出張でその思いを一層強くした。