先週のつづき。
組織心理学者のグラントは自分の専門である「オリジナルな人」に
1.先延ばし魔
2.不安がり
3.失敗が多い
グラントが「ワービーパーカー」への投資を断った理由のひとつ
スピードを競い、先
だが「ワービーパーカー」の経営陣は先延ばし魔の集まりだった
実際には単なる先延ばしをしていたのではなく、意味ある先延ばし
グラント自身は典型的な「前倒し魔」らしい。重大な締切が数時
だからすぐに着手し、
周囲は「仕事が早いね」と感嘆し、グラントもそれが自慢だ。
グラ
そんなグラントが学生を指導しているとき一人の優秀な学生が訪
「先延ばしにしている時ほど創造的なアイデアが浮かぶんです」
興味をもったグラントは学生と一緒に「創造性と先延ばしの相関関
結果は図のとおり。(ここでは図がないが)
図には左右が時間軸、上下が創造性の高さで、この図で分かること
グラントのように締め切りよりかなり前にレポートを提出してくる
反対に、納期遅れで提出してきたグループも創造性が低い。(単な
一番創造性が高いのは、すぐに取り組み初めて納期直前に提出して
グラントたちの調べによれば、歴史上、オリジナルな偉人の多く
例えばレオナルド・ダ・ヴィンチ。
彼は創作に打ち込んだり休んだりして、結局16年もかけて『モナ
その過程で自分を「負け組」と感じていたダ・ヴィンチは手記にも
しかし光学の世界に寄り道し、そこで学
●私たちは創造性と生産性を混同している可能性がある。
先延ばしは生産性の面では悪徳だが、創造性の面では美徳となり得
ぐずぐずしていたら同業他社に先行者利益をもっていかれる、とい
しかし、そもそも先行者利益をという言葉自体が、ほ
50を超える製品カテゴリーを調査した有名な研究がある。
市場を開拓した先行企業と、改良し何か別の製品を売り出した後発
Facebook(フェイスブック)もGoogle(グーグル)
ワービーパーカーの経営陣が先延ばしにしたのは不安で一杯だっ
不安のあまり就活までしている。
投資家としてはそんな起業家にお
だが、当の本人たちは不安なのだからしようがな
問題は不安の中味だ。グラントは疑いにも2種類あるという。
・自己への懐疑
・アイデアへの懐疑
自己への懐疑は、思考を停止させ動きを止めるのに対し、アイデア
つまりオリジナルな人になると言うのはとてもシンプルで、「自分はダメだ」と思うのではなく、「自分のアイデアがまだ良く
いつも最初の何回かはダメで、まだ合格点に到達してないだけ
そういう理由で先延ばしする。
<明日、本稿むすび>