経営計画の相談で P 社長とお会いした。
5年前に友人と二人で起ち上げた清掃と棚卸し専門の人材派遣会社
話しをうかがってみると、 P 社長(35歳)と友人の L 専務(34歳)の経営観が新鮮だった。我が意を得たり、というべきか。
1.自己資金が毎月増えるような経営をする
2.それには資金の動きを観察し、
3.若いスタッフが多いため、役員は格好良くあらねばならない。
4.給料以外のコストは極限まで下げて利益最大化の使命を果たす
5.高い利益を出すことと、
建設業界出身の P 社長と L 専務は、利益が出ていない会社をたくさんみてきた。
「トントンの会社ではいけない。
「たしかにそうだね」と私が言うと、いままで黙っていた L 専務が初めて口をひらいた。
それは意外にも過激な内容だった。
「武沢先生、我々の考えでは今の我が社もトントンです」
え?と決算書を確認すると、前期は3,
「これでもトントンなの?」と私。
「はい、1億以下はトントンだと見なしています。
私もコンサルタントになって最初の10年ほどは、
1.経常利益1,000万円以下は利益と呼べない。
2.役員報酬は最低でも年間1,000万円にする。
3.会社の成長率は最低でも5年で2倍にする。年率15%
それが期待できないような事業であれば、それは本業と呼べない。
ふりかえってみれば、
「そんなのムリですよ」「今どき、
など、嘆き節をたくさん聞きすぎたかもしれない。
トントンではいけない。トントンでは働き方も改革できないし、
そのために「経営計画書」を作るのだから。
P 氏と L 氏とのミーティングを終え、これからは再び上の三つを平然と言おうと決心した。