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続続続続・「NRI 未来年表」と武沢未来予測

5回にわたって続いてきた未来年表の話題もいよいよ2100年までの予測をして本日終了。毎回お断りするが、<武沢独自予測>と書いたところ以外は、 NRI(野村総研)の「未来年表」を元にしている。

<2051年~2100年>

2056年:世界の人口が100億の大台に到達

2057年:アジアの人口が52.9億人でピークに

2060年:日本の人口が8,673万人に
生産年齢人口は2010年比で45.9%減の4,418万人に
日本の高齢化率は39.9%に
国民1.2人で高齢者1人を支える「肩車型社会」に

つまり、世界は人口が増え続けるが、アジア全域と欧州ではこの頃から人口が減り始める。一番人口が伸びるのはアフリカだろう。
もう30年もしたらアフリカの話題がホットになる。

2065年:高速道路の料金徴収が満了…東名・名神がアメリカのフリーウエイのようになる可能性がある。ただし、アメリカにも有料の高速道路が残っているように、日本でも一部の高速道路は有料のままである。

2100年:イスラム教が世界人口に占める割合で世界最大の宗教に。

2100年:世界の人口は112億人、65歳以上人口は2015年の4.2倍の25億人になる。

2100年:日本の人口が8,300万人で世界30位に(2015年は11位)

<2051年~2100年 武沢独自予測というより「希望」に近いもの>

1.日本の未来を左右する最大要因は「人口」

世界は人口が増える(74億→112億)のに、日本は減る(1.25億→0.83億)。極端にことをいえば、このまま日本人が減り続け、ユダヤ人(0.13億人)程度にまで減ってしまう可能性もある。
少子化問題を一気に解決する政策(たとえば「出生倍増計画」の実施)や移民の受け入れなどが始まれば、日本の人口は0.8億人ではなく1.6億人になっているだろう。未来を決めるのは我々だ。

2.「人口」の次に大切なことは「教育」

友人の子息(27歳、シンガポール在住)の弁。
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一人で外国で暮らすことや仕事することは楽しい。日本にいるよりタフさが必要だが何とかなる。だが同世代のイギリス人、ロシア人、中国人、韓国人などと議論するのは時として辛い。議論に勝てない。日本人を代表する自分としてそれが悔しいし、悲しい。
英語力の乏しさもあるが、それより「歴史」を知らないことと、自分の未来を語ることができないもどかしさである。こちらに来て1年半になるが、毎日 YouTube と Wikipedia で日本の歴史を勉強している。同世代の奴らに気持ちとスキルで負けないようにしたい。
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「語学」と「歴史」と「自己の確立」が国際社会で強く生き抜く条件である。国をあげて、そういうスキルをもった人材を輩出せねばならない。

3.政治・官僚人材の育成

国際政治力で負けている。まずは政治家を目指す若者が少なすぎる現状を変えねばならない。それには政治家になるためのハードルを低くし、一部の人しか政治家になれないイメージを払拭する。
官民一体でプロ政治家養成システムをつくり、心技体そろった若い政治家をたくさん輩出する世の中に変える。
個人資産ゼロ、知名度ゼロでも立候補して互角に勝負できる体制に変える。当選したあとも、政治家の仕事を評価できる仕組みをつくり、政治家の政治力に透明性を持たせる。

4.ビジネススクール、経営道場の存在

欧米の「MBA」をそのまま学ぶのではなく、それに相当するものの日本版を開設する。バブル期には「経済一流、政治二流」と言われたが、今は「経済二流、政治三流」なので、ともに一流にすることが日本の2100年計画ではないだろうか。

<この稿、おしまい>