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「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観て

昨日は「経営計画合宿」を15時に終えると、まっすぐ名古屋駅に向かった。7/29に公開されたばかりの映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を観るためである。
マクドナルドの創業者レイ・クロックの物語なのだが、本などである程度の予備知識があった。だがマクドナルドハンバーガーが誕生した1954年当時のアメリカ、つまり私が生まれた年のアメリカが映画で再現されているというだけでも観てみる価値がある。

以下、ネタバレに配慮して感想を述べるがネタバレにデリケートな方は読み飛ばしていただきたい。

さて、この2時間の映画を観ると、ファウンダーと呼べるのはレイ・クロックなのか、それともマクドナルド兄弟なのか微妙なところである。だが、マクドナルドハンバーガーを世界中に広がる巨大なビジネス帝国にしたのはレイ・クロック(以下「クロック」を置いて他にない。

マルチミキサー(シェイクを一気に5杯作れるマシン)のセールスマンをしていた52歳のクロックは連日車を飛ばして全米の飲食店を回っていた。旅先のモーテルで妻に「好調だよ」と電話するが実際にはまったく売れていない。妻も夫の疲れた声をきけばそれがわかる。ホテルで眠る前には自己啓発のレコード「ポジティブシンキング」をかけて自分を鼓舞するクロック。
金儲けをしたいが現実は厳しい。年齢も年齢だけにあまり時間が残されていない。

そんなクロックに転機が訪れたのは秘書からの伝言だった。ある店から6台も注文が舞い込んだというのだ。
「6台も・・・」、何かの間違いだろうとその店に確認の電話をすると、相手はマクドナルド兄弟が経営するハンバーガー店だった。
相手は「たしかに間違っていた」と認めた。そして「8台にしてほしい」と言う。いったいどんな店なんだ、遠く離れたマクドナルドの店へ出向くクロック。そこで見た光景にクロックは衝撃を受けた。

この兄弟と関係を作りたいと思い始めるクロック。ある夜、二人を食事に誘う。そこで今日までの苦心談を聞かされたクロックは、彼らのことがますます気に入る。

映画ではマクドナルドの店内を二人に案内されるクロック。今でこそよく見かけるファーストフードの厨房システムだが、それを初めてみたクロックの驚きようはいかばかりなものだったか。この厨房レイアウトを作り上げるまでにマクドナルド兄弟がどのような方法でシミュレーションを繰り返したかは映画をご覧いただきたい。

その後、マクドナルド兄弟とクロックはパートナーシップ契約を交わし、互いに手を携え合っていくはずだった。ところが、考え方の違いが目立ち、意見衝突が絶えないクロックと兄弟。ついに両者は…

あとは映画でゆっくりお楽しみいただきたい。
同じ映画を二度見ない私だが、もう一度観てみたいと思っている。