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マクドナルドの思い出

昨夜の「お試しか!」はマクドナルドの人気メニューベスト10を当てるという企画。15年ぶりにマックを食べるという清原和博氏と、マックには行ったことがないというデヴィ夫人がメインゲスト。それ以外の出演者はそれぞれマックが大好きという人ばかりで、子供の頃のマックの思い出を語りながら人気メニューを美味そうに食していった。

★「お試しか!」http://www.tv-asahi.co.jp/otameshi/

家内はそれを見ながら「マック食べたい!」と叫んでいた。11月から私につきあって一日一回の食事(夕食のみ)にしているので
マックをはじめとするファストフードには行っていない。だからテレビに映されたフレンチフライやテリヤキバーガーが無性に食べたくなるのだろう。私は別段、食べたいとは思わないが、それでも秋限定の「グラタンコロッケバーガー」だけは好物だ。

「お試しか!が取材交渉して5年目にしてようやくマックから許可が出たみたいよ」と家内が言うので、私はこう言った。「なんだか大物ぶってるね。取材されてナンボなのにね。きっと社長が変わったから方針が変わっただけだと思うよ」

日本マクドナルドを作った藤田 田(ふじた でん)氏のあとを継いだのが原田 泳幸(はらだ えいこう)氏。藤田氏がすすめてきた低価格路線に終止符を打ち、経営を立て直した手腕が高く評価された。世界のマックで最も高い 1個 1,000円のハンバーガーを売り切れにしたことでも有名になったが、既存店業績の悪化から昨年引責辞任した。後任はカナダ人女性のサラ・カサノバ氏。とんとん拍子の出世を遂げてきた経営者だけに、今後どのような一手をくり出すか、ファンならずとも気になるところ。

私はハンバーガーのファンではないが、ハンバーガービジネスや、マクドナルドという会社には不思議な縁がある。若いころに読んで大いに啓発されたのが藤田 田氏の『ユダヤの商法』と櫻田慧氏(モスバーガー創業者)の『若かったらこんな商売をしてみないか―成功率 93%モスバーガー・チェーンの秘密』で、むさぼり読んだものだ。

また 20代の時、スポーツ用品店チェーンで社員教育の仕事をしていた私は、日本マクドナルドの「ハンバーガー大学」という研修機関に興味をもち、あれこれ研究した。体系的な教育カリキュラムと充実したマニュアル類のほか、独自のビデオ教育システムも整備されているのがわかった。チェーン企業が研修教育に取り組む以上は、全店にビデオデッキを置いて教育ソフトを本部から支給していくしかないと思い、役員会に稟議書を書いた。当時数十店舗あったので初期投資額は千万単位になり、それ以外にソフト制作費が必要だった。それでもたった二回目の役員会で私の稟議を通してくれ、独自の「スポーツ大学」が始まった。そのきっかけはマクドナルドだった。

また、40歳でコンサルタントになった当初は毎日がヒマだった。オフィスに来ては本を読み、パソコン(最初はワープロ専用機)を学ぶ日々が続いた。その頃読んで一番印象的だったのが『マクドナルド わが豊饒の人材』と『コカ・コーラ帝国の興亡』だった。いずれもアメリカ発の世界的フランチャイズ企業を題材にしたものだが、ビジネスのダイナミックさと、それを彩る人間模様を扱っていて「経営っておもしろいなぁ」としみじみ思わせてくれた本である。

昨夜の番組をみて、今日はマックにまつわる思い出を語らせていただくことにした。

以下の本はすべて絶版ながら中古本が入手可能である。ものによってはかなり高価なので内容をよく吟味していただきたい。

★ユダヤの商法
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3814
★若かったらこんな商売をしてみないか
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3815
★マクドナルド わが豊饒の人材
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3813
★コカ・コーラ帝国の興亡
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3812