Rewrite:2014年3月27日(木)
次に狙うのは、お客にすごいと言わせるものでなければならない。
そこそこいけそう、とか、まあまあ儲かるという程度のものを狙っていては、それ以下のものにしかならないだろう。
ドラッカーもこう述べている。
「イノベーションに成功するには、最初からトップの座を狙わなければならない。大事業を狙う必要はない。イノベーションが大事業となるか、まあまあの程度で終わるかは知りえない。だが、トップの座を狙わないかぎりイノベーションとはなりえず、自立した事業ともなりえない」(『イノベーションと起業家精神』より)
なかには、こんなことを言う人もいる。
「最初は小さくテストして、客の反応をみながら徐々に大きくしていけばいい」
たしかにそれが賢いやり方だが、同時にいえることは、最初が肝心だということだ。
天才ギタリスト、チャーはこう言っている。
「プロになる人は 2年でプロの腕前にならなければならない。10年以上かけてプロ並みの腕になる人もいるが、それではプロにはなれない」
最初からじわじわやろうとしていたら、それ以下にしかならないということだ。
なかには、こんなことを言う人もいる。
「当社には創業以来の理念や信条がある。そうしたものを守りながら、その上に新しいものを付け加えていかなければならない」
あなたが守ろうとしているものに、今もそれだけの価値があるかを問う必要がある。
トム・ピーターズの指摘ではこうなる。
「いちばん大切にしている信条、それを打ち砕く系統だった方法を編み出せ」
ロンドンで成功した劇作家のオスカーワイルドは、「信条」というものを次のように切って捨てている。
「私は信条より人間を好む。そして、信条のない人間をこの世でもっとも好む」
「ロックの殿堂入り」を果たしたニール・ヤングもそれに近いことを述べている。
「自分のレコードを買ってくれた人たちの購買理由そのものを意図的に叩き壊そうと努力している。それを壊すたびに、生き返った思いがする。自分がまえにやったことを壊せば、なにものにも縛られず生きていけるから」
よって今日の結論。
次にあなたが狙うものはこのようなものでなければならない。
◇トップを狙えるもの
◇2年以内にその分野のプロになれるもの
◇今までの信条を打ち砕いたもの
◇以前の購買理由を叩き壊したもの
以上。