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カーネーションの眠り病

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いつでもどこでもすぐに眠ってしまう人がいるが、カーネーションにも「眠り病」というのがある。まだ花が開く前なのに、突然しぼんでしまうのだ。それは流通過程や店頭などでカーネーション自身から発生するエチレンという植物ホルモンが原因らしい。どんなときにエチレンが出るかというと、急激な温度変化だそうだ。

そもそもエチレンというホルモンは常温の気体である。ガスの一種である。そして、良くも悪くもいろいろなはたらきをする。たとえば、種子の発芽を促進する、茎の伸びをおさえる、開花を抑制する、果実を成熟させる、花や葉、実が落ちるのを促進する、などだ。
温度変化だけでなく、植物への接触刺激もエチレン生成を促すといわれている。

スカンクが怒るとガスを出すように、植物にも刺激を与えるとガスをだすわけだ。また、刺激をあたえなくとも大量のエチレンを放出するのがリンゴやメロンで、熟していないバナナを横に置いておけば、すぐに熟すといわれる。

昔、柿の栽培農家に伺った話では、枝に傷をつけておくと柿が甘くなると話しておられた。理由をお聞きすると「よく分からん」とおっしゃっていたが、今にして思えばエチレンを出すためだったと考えられる。

エチレンが悪い方向で作用するとカーネーションのようにしぼむ。
エチレンが良い方向で作用すると果物のように甘く熟す。

私たちも試練や挫折という傷をつけられたときエチレンを出して甘く熟するようにしよう。決してカーネーションの「眠り病」のように、しおれてしまうことがないようにしたい。

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