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熱中小学校

宿題もテストもないし、進学すらもない。知りたいことをその道の一流講師陣から楽しく学べる。そんな理想的な小学校が「熱中小学校」だ。2015年10月、山形県高畠町で開校したこの取り組みが全国から注目を集めている。

ただ、この学校、普通の学校とはあきらかに雰囲気が違う。なにしろ「児童」たちは自ら運転する車で通学し駐車場は一杯。
なぜなら「小学校」とはいっても、大人が集まる小学校なのだ。これは廃校再生プロジェクトにもつながるもので、ベンチャー起業家などが先生役を務め、7歳に戻った大人が学びに通う社会塾である。
キーワードは「もう一度7歳の目で世界を」。
授業は楽しくわかりやすくがモットーで、大人の知的好奇心を満たすテーマばかり。

企画したのは、介護用ソフトを開発するエヌ・デーソフトウェアの佐藤広志社長。廃校から5年経ち、来る日も来る日も掃除にあけくれた。夏には大量発生したカメムシと戦いながら校舎を再生させたという。

授業は隔週土曜、月2回の半年コース。最長3年参加できる。講師陣は50人以上。起業家、経営者、大学教授、音楽家、デザイナーなど第一線で活躍する人たちだ。半年間の授業料は年齢により1万円か2万円。ネットでも授業は受けられるが、極力、現地まで足を運んでもらいたいという。山形県を中心に、宮城県、福島県、首都圏からも「児童」が集まっているそうだ。

2016年8月には會津「熱中塾」が、9月には高岡「熱中寺子屋」が、10月には八丈島「熱中小学校」がオープン。全国展開を目論んでいる。

それにしても宿題もテストも進学もなく、純粋に学ぶためだけの学校って理想型に近い。子どものころ本当にそんな学校があればと思う。

「熱中小学校」で学びたい、教えたい、場所を提供したいというあなたはホームページにアクセスしてみよう。

★熱中小学校 → http://www.necchu-shogakkou.com/