時速4キロ程度の普通の歩きを3分、そのあと時速6キロ程度の早歩きを3分、それを交互に5セット(計30分)くり返すインターバル・ウォーキングが効果的、と雑誌『ターザン』(2016/3/24号)にあった。それを週4回行うと良いらしい。そうすれば、疲労感ゼロながら何ヶ月も何年も続くし、減量効果や体質変化の期待も大きいと信州大学の能勢博教授。
なるほど、そういうことだったのか。単純に1日1万歩がいいとか、一日に30分以上歩けばいいと思って実践してきたが、効果がなかった。インターバル・ウォーキング(以下「IW」と書く)の本まで出ているほど以前からあるアイデアらしいが、私が知ったのは今回の『ターザン』が初めて。
そこで、私も IW をやってみることにした。運の良いことに、自宅から会社まで徒歩で25分。1ブロック遠回りすれば、ジャスト30分になる。第一日目から効果はてきめんだった。いつもと汗の量が全然違う。肌着から Y シャツまで全部着替える必要があった。同じ時間歩いているのに運動量の差に驚かされた。
Apple Watch を見ながら3分起きに強度を変える。
あれから10日経った。雨の日を除いて合計7回試してみた。そのせいなのかどうか分からないが、朝、目ざめる時間が早くなった。もともと6時前後に起きていたものが、5時前後になった。今朝などは4時である。
『ターザン』によれば、IW もやがて身体が順応してくるらしい。すると効果が乏しくなるという。そのときには強度を5~10%上げると良いと書いてある。例えば坂道を歩くとか、階段や歩道橋があるルートを取り入れるなどだ。
たかが「歩き」、されど「歩き」。奥が深いのだ。毎日1万歩の速歩ができるようになったとき、その真価は「走り」に勝ると『ターザン』。左膝を痛めたことがある私にとっても「歩き」なら好都合なので今後も IW を続けるつもりだ。
「間隔」「間合い」といった意味をもつ「インターバル」が効果を発揮するのは「歩き」だけではない。「歩き」以外の運動やトレーニングに効果が期待できる。たとえばインターバル走法、インターバル泳法、インターバル投法などはすでに実在する。
それを生活やビジネスに持ち込むことも可能なはずだ。インターバル営業、インターバル経営、インターバル読書、インターバル教育、インターバル生産、インターバル清掃・・・etc。ハードに攻める、そしてゆったりと落ちつく、またハードに行く、そして落ちつく。それを続ければ、一定リズムでやっているよりはるかに多くの汗をかける可能性がある。
目標や計画にチェンジオブペースを取り入れよう。