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続続・メルマガ乱立? あり得ない

この2~3年、メルマガの誌数・のべ読者数は増えていない。従ってメルマガの現状は、「乱立時代」というよりは、第一次の成長「踊り場」にいると思う。

ただし、個人が処理すべきメールの総数は増えており、メルマガ作者を取り巻く環境は厳しさを増している。昔と同じことをやっていては容易に読者が伸びなくなったのだ。そんな中、メルマガ作者はどうすべきか。

メルマガ作家は、メルマガそのものを一般の商品と同じようにマーケティングしていく必要がある。いや、新事業と同じように、成功させるために必要な手だてを尽くすことが大切だ。また、成功と失敗の定義を定めてからスタートする必要もあるだろう。

メルマガをマーケティングするには、次の三つのステップを踏もう。

1.メルマガ成功計画を作る
2.メルマガ準備号を出す
3.廃刊・創刊をいとわずにやる

メルマガ成功計画とは、次の質問に答え、紙に書くことだ。

・主たる読者は誰か
・何を伝えたいか
・どんなリアクションを期待したいか
・短期と中長期的、それぞれに得たい数字結果は何か
・類似主旨のメルマガは何か
・他のメルマガとの違いは何か
・成功の定義、廃刊の基準は何か

に答えよう。

すでに創刊している人は、定期的に次の問いかけをしよう。

・成功計画との誤差は何か
・その誤差が望ましくない場合、どのような軌道修正が必要か

「すき間がないくらいメルマガだらけなのでどうやって良いのやら」という声が聞こえてきそうだが、すき間がない、などとは思わない。たとえば「がんばれ社長!」を「まぐまぐ」のなかでみると次のようになっている。

・すべてのメルマガ・・24,000誌
・企業・ビジネスというジャンル・・1376 誌
・経営心得というジャンル・・376誌

このようにジャンルを絞ってみていくと、あなたのメルマガの競争相手は減ってくる。とはいえ同一ジャンルに376誌もあるものを、さらに絞ってゆこう。それは、

1.発行頻度
2.配信時間
3.メルマガの内容

で差別化していくのだ。そうすると、限りなくライバル相手は絞られてくる。

このように、メルマガ後発組であってもそれが不利としないために我がメルマガをマーケティングしてゆこう。我がメルマガをある分野でナンバーワン、オンリーワンにしよう。

メルマガ発行予備軍の人たちがいつまでも予備軍のままでいるのは、考えすぎて決断がつかないからだ。そんなときはテストマーケティングしよう。創刊準備号を出すのだ。一号だけとは限らず、納得できるまで出して構わない。

何ヶ月もの間、配信しているのに望ましい結果が出ない、納得できない方向に進んでいるときには、勇気をもって休刊・廃刊しよう。売れない商品・儲からない商品を廃止するのは当然のことであるように、メルマガもそれは同じだ。

最後に、ものを書く人には三つのタイプがあるという話をしよう。

第一のタイプは、考えずに書く人。
第二のタイプは、考えながら書く人。
第三のタイプは、考えてから書く人。

あなたはどれが多いだろう?

原稿用紙や便せんに向かってペンで書くしかなかった時代に比べ、パソコンの普及は「考えずに書く」「考えながら書く」という執筆スタイルを許容するようになった。作者にとって、ありがたいことだ。だが、考えずに書いたメルマガ、考えながら書いた原稿などを読む気にはならない。原稿が書けることと、面白いメルマガが作れることとは別問題なのだ。何度も推敲することが肝要でなる。