Rewrite:2014年3月20日(木)
船が赤道を通るとき赤道祭(せきどうさい)という祭りをすることがあるそうだ。シャンパンを飲んで歌って踊ってと、大いに盛り上がるそうだ。
その考え方を経営に取り入れてユニークな目標管理をしている会社がある。
名古屋市に本社を構えるこの会社、まず一年間の必要経費を算出し、その経費をかせぎ終わった日を「赤道祭」とよんで、皆でシャンペンを抜いて祝う。
翌日からの粗利益がすべて利益になるわけだ。12月決算のこの会社では、最初のころは、毎年12月にしか赤道祭ができなかった。時には翌年にずれ込み、苦い祭りになることもあったそうだ。
しかし、この会社はその後急成長し、今年の赤道祭はお盆休み前に終わっている。来年はゴールデンウィーク前に祭りをやる予定だという。こうした誰にも分かりやすい目標管理はたいへんユニークで、おもしろい。
あなたの会社でも一度、過去の実績をみていただきたい。計算方法をご説明する。
12月決算の場合で例をあげてみる。昨年の決算書をみて、粗利益100、経費合計90だったとする。この場合の計算は、経費90÷粗利益100=0.9。365日×0.9=約329日。つまり329日目(11月25日)が赤道祭だったということになる。もちろん、毎年祭りを早めたい。
厳密にみてゆけば「必要経費」の金額には借入金の返済や納税などの金額を加えてもよい。名古屋のこの会社でも加えて計算している。経営目標のひとつに赤道祭の日程を入れたり、職場での会話のなかに今年の赤道祭日程がいつになりそうか話し合われたりして楽しい。