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京橋の料理屋

●一昨日は東京で本気講座を開催した。
決算書の見方をおさらいし、目指す経営数字と自社数字を比較した。
休憩になったときある受講者の方が、「武沢さん、決算書の見方や経営数字の重要性をこんなに分かりやすく教えてもらったのは初めてです。数字にはじめて興味が湧きました。もっと早く気づくべきでした」と苦笑いしておられた。

●手前味噌かもしれないが、私の決算書解説が分かりやすいのは当然のことで、なぜなら私自身が 40を過ぎてコンサルタントを開業した時まで経営数字のほとんどを知らなかったからである。よくそれで開業したと思うが、まったく分からなかった人間がストンと理解できたあの興奮を経営者に伝えたい。その興奮があるので、相手の方も興奮してくれるはずだという気持ちがずっとある。

●しかも我々は経営者業なのだから、税理士さんみたく、網羅的に強くなる必要はないのだ。経営に必要な数字だけにしぼって、それを徹底的に押さえる。その数は 5個から 10個程度で充分である。
実際、決算書の見方はあっけないほど簡単なのだが、それでいて、背後にある深遠さに気づいたとき、決算書は小説のように面白く読める。
そのジャンルが冒険小説なのか、青春ロマンなのか、ミステリーか、はたまたホラーなのかは数字次第だ。

●講座のあと、別のアポイントが入っていた。不動産会社の S さん、IT 会社の I さんと三人で京橋で会食することになっていた。
ネットで人気のお店まで徒歩で向かった。三人ともこの店に来たことはないが、口コミ評価がすこぶる良いので是非そこで会おうということになっていた。

●だが、その店で三人が体験したものは、想像を絶する接客だった。
年配の女性がひとりで店を回していたはずだ。

我々が入店し、席についておしぼりをつかう。オーダーを取りにきたので、私は「戻りガツオは入ってますか?」と聞いてみた。
するとその女性は、「メニュー表にあるものを扱ってます」と言う。
「そうですか」と言いながらも私は、木で鼻をくくられた気分になった。
「サンマは入ってる」「戻りガツオはまだ?」というのは客と店との時候の挨拶ではないか。イヤな気分にはなったが、他のお二人の手前、ニコニコしていた。

●刺身の盛り合わせを頼んだが、味はよかった。評判通りだろう。

わさびがなくなりかけたので S さんがお替わりをお願いした。すると今まで一度も聞いたことがないセリフを聞かされることになった。

「まずはそのわさびを使い切ってからにしてください」

子供じゃないんだからそんなことは分かっている。これには S さんは下を向いて笑うしかない。私は残っていたわさびをすべてひと切れの刺身に乗っけて食べた。

●この時点で「なぜこの店がネットで高い評価なのか?」が我々の関心事になっていたが、そんな話題をしているヒマはない。もっと大切な相談があったからそちらに関心を集中させた。

●閉店は午後10時と早い。我々も話に夢中になって閉店まで店にいた。
「もう閉めますんで」と女性。
「あ、そうですか。じゃお冷やをいただけませんか」と I さん。
すると驚いたことに、両方の手を身体の前で何度もクロスさせながら「ですから、閉店なんで」と水の提供を拒否された。

●その時、三人の頭の中は同じことを考えていたはずだ。

「ここはこういう接客スタイルを貫きながらもネットで高い評価を得るような料理を出してきたんだ。我々はもっと料理に感動しなければならなかったんだ」と。
その 1分後、300CC のペットボトルに入った水が一本差し出されたが、受け取った I さんは「あ、すみません」と謝っていた。
会計をしてもらったら三人で 2万円也。

●ビルの外へ出た。
解散する前に私はお二人に聞いてみた。
「このお店はどう評価すればいいのでしょう?」

味は良いのに接客がひどい。あの値段であの味を出せる店が他にもあるかどうかだが、そんなことより我々が行くべき店じゃないと結論づけた。

「うまいものを喰いながら、年季の入った女将さんにマナーの悪い客が叱られながら育てられる」そういうお店でしょう、というのが三人の結論になった。

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【編集後記】

◆先週のクイズ正解ならびにふんどし当選者の発表は明日行います。
お楽しみに。
今から大阪です。