今日もいつものように生真面目なことを書くが、最初はシャレから。
「今年の10大ニュース」と「来年の10大目標」を紙に書き出し、それを人前で発表しよう。親しい友人とのそうした年末ミーティングをやったあとの打ち上げこそ真の「忘年会」である。さっさと今年のことを忘れたい人は居酒屋チェーンで「亡年会」か「乏年会」をやることになるだろう。友人と夢を語りあう「望年会」をやる人もいれば、ただ飲んで騒ぐだけの「暴年会」になる人もいるだろう。海外で正月を迎える人たちの「貿年会」や、これ以上年をとりたくない人たちによる「防年会」もあってよい。ただ、忘年会のはしごをする人はごちそうの食べすぎで「肪年会」にならないようにしたい。
シャレはこれくらいにするが、一年の総括をすることは新しい年を迎える前の大掃除のような意味合いもあってオススメだ。
「今年もあっという間でしたね」と今朝、床屋の主人(40)。
「今年はボク、ダメでした。完全になまけちゃいました」と頭をかいているので理由を尋ねてみた。すると、商売が安定していてマンネリなのだという。良くも悪くもビジネスが安定してくると仕事以外のことばかりに関心が向かうそうだ。
「で、来年どうするの」と私が聞くと、「そこなんですよ、そこ。いよいよ僕も武沢さんのセミナーに参加させてもらえればな、と思うんですが身分不相応ですかね」と主人。
「何言ってるの、あなたのような人がうちのセミナーに来られる人の大半なんだよ」と私。すると、「マジですか?ちゃんとした企業の社長さんばっかりが集まるものだと思ってました」と驚いた。そういう彼も、ちゃんとしているではないか。ちゃんとしていない社長や幹部はそもそも『がんばれ社長!今日のポイント』を読んでいない。
師走をむかえるにあたり、私は今朝、初めてあることをしてみた。
それは「人生の10大ニュース」書き出しである。
たとえば、”日本47都道府県をすべて制覇した” というできごとは間違いなく「年間10大ニュース」には入るだろうが、「人生10大ニュース」には入ってこないだろう。では、どのレベルの出来事が「人生10大」に入るのか。やってみて驚いた。人生を変えるような大きな出来事しか「人生10大」に入ってこないのだ。
正直いって、人生の10大ニュースを1位から10位までランキングにするのはとても難しい。父と母の子に生まれた、家内(夫)と結婚し可愛い子供に恵まれた、というのは何位に入れるべきか。もし仕事を1位にしてしまったとき、家族はどう反応するか。そうした周囲の反応を意識すると自由にランキングを決められなくなる。だから、誰にも発表しないか、利害関係がまったくない人だけに発表する前提で思いきって作業しよう。
「参考までに武沢さんのランキングは?」と思われるだろう。私がランキングを発表してしまうとあなたがこの作業を行う喜びを奪う可能性があるので遠慮するが、一位だけ発表しておきたい。
それは、
「『がんばれ社長!今日のポイント』の発行と、それによって読者や友人が全国に広がった」
である。2000年(46歳)のことである。15年前の夏、「面白そうだから、ちょっとやってみようか」と思って始めた気軽なメルマガ発行がよもや私の人生最大の出来事になるとは想像すらできなかった。
来年の目標を考えるとき、「それは人生10大ニュースになる可能性があるか?」という問いを自らに発するのも悪くない。人生を変えるぐらいのことに取り組んでいかないと、来年の今ごろ床屋の主人のような総括を述べることになる。
人生10大ニュースづくり
こちらのセミナーでもやります。武沢の人生10大ニュースも発表。
12/26(土)2016目標設定セミナー in 東京
→ http://www.e-comon.co.jp/session/?p=6153
1/19(火)2016目標設定セミナー in 名古屋
→ http://www.e-comon.co.jp/session/?p=6156