●先日、ある会社で若手社員研修を依頼された。
自由質問の時間になって、入社二年めくらいの若者から素朴な質問がでた。
「目標設定というものがどういうことなのか分かりません」
彼は個人目標というものを作ったことがないそうで、目標はいつも親や先生や職場から与えられるものだったらしい。
●彼曰く、目標設定という言葉は知っているが、単なる願望とどう違うのかよく分からないという。
そこで私はこうお答えした。
・期限があって、行動計画があるのが目標。
・期限がないか、行動計画がないのが願望。
・両方ともないのが白昼夢。
とお答えした。
●経営計画書を作っている会社でも、詳細な計画がないと「経営願望書」になってしまう。
「計画」と名乗る以上はその通りやれば必ずうまくいくような作戦を作っておこう。昨年と同じような計画を同じような書式で作り直しているだけではダメだ。
「今年は決意が強いです」と言ってもダメだ。昨年も強かったから。
●まずは、前年の総括が欠かせない。
・前期、何を成し遂げたか
・前期、予定通りにいかなかったことは何か
・それはなぜか
・今後、どのようにしたらうまくいくか。
●このように、目標への取り組み方についても年々カイゼンが必要だ。
目標設定を完璧にやるならこうなる。
1.目標を記述する(最終期限付きで)
2.目標達成から得られるゴリヤクを書く
3.目標達成に横たわる障害を書く(昨年はこれでつまずいた)
4.障害を克服する対策を書く(これが今年の知恵)
5.一つ一つの行動ステップを書く(ステップごとにも期限が必要)
6.目標と計画の見える化と中間チェックの方法を決めておく
7.ビジュアリゼーション(目標達成のイメージ)を手助けする画像や動画を決めていつもみる。または心でそれを想像する。
8.アファーメーション
積極的な自己宣言(暗示効果もある)