●魚釣りがうまい人は、いつも海に行って釣り糸を垂れていると思ったら大間違い。海にいないときの時間を上手に使っているのだ。
今週はどこでどんな魚が釣れているか、どんな釣り方がよいか、竿や糸やエサなどの仕掛けはどうかと入念にリサーチしている。ネットや新聞で情報を集め、現地に電話したりもする。
たしかに魚は海にいるが、海以外の場所で釣果が決まっているわけで、フィッシングスポーツの実態は個人の頭脳ワークといえそうだ。
●どうしたら業績が上がるかを考えるのも立派な頭脳ワークである。
顧客がその答えをもっているから顧客訪問は重要な仕事だが、そればかりやっていたら、毎日海に行っている釣り師のようだ。より成果があがる釣り方を頭脳ワークによってカイゼンしよう。
●信頼のブランド「Made in JAPAN」の電気製品やアニメ、ゲームなどは世界中のあこがれだが、日本人の緻密な仕事ぶりが評価されてのこと。カイゼンの積み重ねが大きな成果につながってきた。
●私たちの仕事術についてもそれと同じ取り組みが必要だろう。会社経営のやり方に関する技術にも絶えざるカイゼン活動が欠かせない。
「これはこういうものなんだから、変えられないし、変わらない」といえることなどひとつもないと思っておいたほうがよいだろう。
あなたの仕事術、あなたの会社の経営体質も変えられる。あなたが諦めてしまわないかぎり、変わらないものは何一つとしてないのだ。
●目標への取り組みについてもカイゼンがいる。
どうしたらもっとうまくいくか。うまくいかない時とはどういう時なのか。
<明日につづく>