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革命は一気に

本場イタリアからも観光客がわざわざ食べにくるほどピザのうまい店がある。しかもそれが、名古屋の大須商店街にあるという。
腕自慢のピザ職人が集う大会で優勝し、世界一のピザという称号を手にしたそのお店の名は『ソロピッツァ ナポレターナ・トラットリアチェザリ』通称「チェザリ」だ。

→ http://www.cesari.jp/access.php

「入荷しました」というので、昨日の午後、ソフトバンクショップに「iPhone4S」を受けとりに行った。
2~3週間待ちと聞いていたが意外に早く、10日で入荷してくれた。

1年半ほど使ってきたiPhone4のブラックボディは家族に回すので、中味をすべて消去し、シムカードを抜いて64メガの真っ白いボディに差しこんだ。

私のお下がりを受けとることになっている家内もショップに同行した。契約手続きが終わるころになって店頭の女性にこんなジョークを言った。

「この古いiPhoneをきれいに消毒できないかしら?」

どうやらジョークが通じなかったようでスタッフは真顔で、「あいにく、当店では機器の消毒や除菌は承っておりませんので」という。

私は、「おい君、消毒とは言ったが、除菌とまでは言ってないぞ」と横から突っ込みたくなったが黙っていることにした。

お店を出てからiPhoneケースを買うために栄地下街をあるいた。
買い物が済んで「不二家」で休憩し、家内のiPhoneの初期設定と使い方レッスンを行った。

「ここにあるメールボタンを押せば、いつでもどこでもメールチェックできるよ。ほら、便利でしょ」

「え~!iPhoneでもメールが見られちゃうの。これじゃ全然気が休まる時がない。私はそれは要らないんで、見られんようにしといて」と抵抗する。
「いやいや、それじゃiPhoneの意味がないでしょ。見たい時だけ見ればいいから」となだめた。次に「SMS」を見せたら、そちらは「楽しそう」と満足そうだった。

家内と分かれ、私は帰り道にアップルストアに寄ってみた。

一年前から百式の元ちゃんから奨められている「MacブックAir」を注文しておこうと思ったのだ。新しいiPhoneには新しいMacの方が相性が良いだろう。これまでなかなかパソコンを変えるタイミングがつかめなかったがいよいよ潮時だ。慣れ親しんだWindowsからMacへの転身を計ろうとしている。

たぶんiPhone4Sに慣れるのに3~4日はかかるので、今日パソコンを注文しておけば、週末には入荷するだろう。

アップルストアに入ると、イタリア人スタッフが接客してくれた。私の質問に的確に答えてくれるし言葉づかいも正しい。ボキャブラリーも外国人とは思えないほど豊かだ。

出身地を聞いたらナポリだという。私もナポリで美味しいピザを食べて感動したという話をしたら、「世界一のピザのお店がイタリアではなく、名古屋の大須にある。行列覚悟で行ってみられてはどうか」という。それが冒頭に紹介したお店の情報だ。

その場で彼に見積もってもらったのは、MacブックAir13インチ。
CPUもメモリーもなにもかも最高のものを選び、付けらるものもてんこ盛りに全部付けて20万円だった。

それにMac用のマイクロソフトオフィス製品やATOK、アクセサリーなども加えると23万円ほどになった。

「じゃあ、それを注文しておくんで今日カードで支払っておきましょう。受け取りはいつ頃になりますか?」と私。

イタリアの彼はキョトンとした顔で、「お客様、すべての商品は今日お持ち帰り可能ですよ」という。

まさかお店に在庫があるとは知らなかった。アップルのホームページには「お届けに3営業日かかる」と表示されていたからだ。だがそれは、通販で買った場合のことで、お店には在庫があるものらしい。

「お客様、お時間さえあればMacの初期設定からオフィス製品のインストール、AppleCareの登録とiCloudの設定など、全部今からやってしまいますよ。ご自宅でやるのは大変でしょ?」

いくつかの仕事とヨガの予定を延期し、アップルストアにとどまることにした。同じ日に二つも買って良いのかと思ったが、乗りかかった船だ。革命は一気にやってしまおう。

<つづく>