●今朝の「めざましテレビ」では、女流作家・角田光代さん(1967年生れ)が取材され、彼女の書斎やライフスタイルが取り上げられた。
2005年に『対岸の彼女』で直木賞をとり、『八日目の蝉』が今年映画公開されて注目の作家のひとりである。
角田さんいわく、”以前つきあっていた彼氏の時間にあわせるため”、彼女自身もサラリーマンのような生活スタイルを始めた。
自宅から30分離れた書斎へは毎朝午前9時に”出社”し、午後5時までそこで働くという。どんなに忙しくても時間をちゃんと守る。
●当然、引きうける仕事の分量はコントロールする。常時、かかえている締切原稿は28本を超えないようにしている。もしそれを超えると、何かが壊れ、14時と4時を間違えるようなイージーミスを起こすらしい。
この10年、週に一度はボクシングジムに通う。
以前失恋したとき、自分の弱さをつくづく思い知った。強い自分を作るため、まず身体から強くしようとボクシングを始めた。いまでは相当な腕前になり、身体も強くなったが「心はまだ弱いままです」と記者を笑わせる。
●「小説以外の仕事は引きうけない」と大きなメモがかべに貼ってある。頼まれたら断れないたちのようで、そのように持戒しているのだろう。今朝のように、マスメディアに彼女自身が登場するのは稀なことである。
●こうした一連の彼女のスタイルが「システム」であり、そのシステムで生産されたアウトプットが彼女の小説なのだ。
私はまだ一冊も読んだことがないが、これを機会に一冊読んでおこうと思った。
●「システム」といえば・・・。
昨日と一昨日の二日間、「マンダラ人生計画合宿in名古屋」を受講した。クローバ経営研究所の松村寧雄先生が「経営計画合宿」に続く講座として開発された新合宿で、一泊二日で人生計画を完成させるというもの。
●今回の合宿には12名が参加し、うち9名が女性だった。
人生8大分野(健康、仕事、経済、家庭、社会、人格、学習、遊び)それぞれの現状分析を行い、それをレーダーチャートにすることから始まる。
また、現状の8大分野それぞれについて自分自身をSWOTでも分析し、強みを強化しつつも弱みや脅威を克服する戦略を考える。ビジネスの手法を個人に持ちこんだ松村先生流の真骨頂をみる思いだ。
●今後の人生において自分に何を期待するか、周囲に何をしてあげることができるか、ということを次々に計画していく。その作業を通して、人生はすべて「空」(実体がない)であり、「縁」(こちらのかかわり方いかん)によってすべてが出来ていることに気づかされる。
●Wish Listにある数々の夢や願望を人生計画に落とし込んでいき、やがて「人生百年計画」に仕上げる。
全員が「100歳になった時このようになっている」と周囲に宣言できるようになった。100歳のお祝いをキャバクラでやる、と宣言する人もいたが、松村先生は「奥様の許可付きなら大いに結構」と笑っておられた。
●「私は短い人生でもいいです」と思っていたAさんもGさんも、この合宿で百年計画を立案するうちに、「百歳まで元気に生きたい」と思うようになったそうだ。それは究極の気づきなのかもしれない。
●「肉片とネギ片、それぞれがバラバラに存在していては商品価値がゼロである。しかし、それを一本の串で貫くと、定番メニュー『ねぎま』が完成する。あなたの人生を貫き通す串にあたるものは何か?
それを明文化することで、あなたの人生の価値は『ねぎま』同様、輝かしいものに向上する」と松村先生。
●仕上がった人生計画は家庭内(もしくは大切な人)に発表するとよいらしい。
私はiPadアプリの「キーノート」をつかって「武沢信行人生計画書」を作り始めた。その作業は合宿中には完成しなかったが、次回に家族が揃うときには、iPadでプレゼンできるように仕上げておくつもりだ。
●それにしても「ねぎま」がシステムとは松村先生らしい。
「ねぎま」もシステムなら「焼き鳥」もそうだろう。時々、グループで居酒屋へ行くと焼き鳥を串からバラしてしまう人がいる。均等に行き渡るための配慮だろうが、今後、あれはやめにしよう。
串がなくては焼き鳥とはいえない。商品価値がゼロになってしまうのだ。