毎週金曜日は雑感とお知らせをまとめてお届けする日です。
■「放射能より怖いのはリーダーの無能」
放射能と無能、どっちが怖いという夕刊紙らしい表現。それを読んで電車で思わず笑ってしまったが、たしかに総理の発言を聞いていると、そう叩かれてもおかしくはない。
「もし撤退したら東電は100%つぶれる」とか「原発に何かあれば東日本がつぶれる」とか「私は原発に詳しいんだ!」など、リーダーの言葉とは思えない。この非常事態に心がハイになってしまっているのではないかと気がかりだ。
それに比べると、枝野官房長官は落ちついているようにみえる。一部でテレビドラマの主人公のようだとヒーロー扱いをうけているらしい。
だが、会見の内容を見るかぎり、とてもそんな評価を与えられるものではない。総理より落ちついているのは確かだが、「国民の不安を鎮火させる」という目的ありきの会見であり、起きていることをありのまま速やかに情報開示する姿勢ではない。聞いていて、いらだちが募る会見ばかりで、どこか昭和の大本営的なニオイが感じられるのは私だけだろうか。
それでもネットでヒーロー視されているのは「全然寝ていない」ということらしい。なんとも子供のような理由だが、このまま彼が英雄扱いされることの方が日本の将来にとってこわいことだと思う。
民主党執行部は、自分たちの経験不足と人材不足を痛感したのだろう。
ここにきて民主党の古参議員が続々と重要ポストに復活している。
一部では、経験豊富な自民党から特命大臣として震災大臣のイスを用意しようとの声もあがっているが、メンツにかけてそれを許さない岡田幹事長。
「前原さんがもう少し粘っていてくれたら」という声までおきている。
いずれにせよ、我々が選んだ政府にがんばってもらうしかない。
■「桜」
汐留から大手町までタクシーに乗った。ガソリンが入手困難ということもあり、道路はかなり空いている。信号待ちでふと横を見ると、日比谷公園脇の小さな木に花がほころんでいた。
「あ、梅だ」と独りごとをつぶやくと、運転手が「桜ですよ」と教えてくれた。
そうなんだ、もう桜が一部で開花しているのだ。いつもならこの時期、桜前線が北上して、どこそこの桜はすでに○分咲きというような報道がなされるころ。だが、そんな話題を提供する余裕など、どの局にもない。
■心のケア
家族や友人が被災されたり、いまだに安否がわからないという社員もいる。原発の不安をかかえて仕事どころではないという社員もいる。
メンタルが弱っている社員は、自宅待機もしくは一時帰省という措置をとるのがよいだろう。しかし、自宅が都内でひとりぐらしという場合は会社に来た方が心が晴れる場合もある。そのときは、仕事をさせてあげよう。
弱っている社員には、植物や動物、自然などに触れさせたり、仲間との共同作業(身体を使った作業)をさせたり、汗をかく運動をさせたりと、ストレスを解消してあげよう。そして笑顔をとりもどそう。
社長は、そんな社員と家族のケアを第一に考えよう。社長の一部には自分の心がやられはじめている人もいる。
仕事がうわの空だ、と感じたら、まずぐっすり睡眠を取ろう。テレビやネットの震災情報を遮断もしくは制限し、疲れをとろう。
癒される本や自然をみよう。最近笑っていないはずなので、たまには笑えるものをみてみよう。明日からの三連休はどうかご自分と社員と家族の心のケアにあてていただきたい。
■関東も非常時
ある意味、東京や関東一円も被災地の様相である。計画停電しているエリアはもちろん、停電していないところでも節電のため電気は普段の半分以下。汐留のビル群を歩いていても非常灯とエレベーターホールの電気がついているだけ。エスカレーターの一部は止まっているし、駅の券売機も半分は閉じられていた。
街全体が夕方から暗くなり、関東の人たちはみな、”帰宅難民”になるのをおそれて17時台から家路につく。物販や飲食のお店も18時前後には閉店するところが多いので、ついストックを買いだめする。従って生活物資が不足するという悪循環がおきている。
首都圏では、ガソリン以外の物資は足りているわけだから、食糧や生活用品の買いだめはやめよう。かつてのトイレットペーパー・パニックのような愚かなことを良識ある今の大人たちがやってはならない。
一部の飲食店では通常営業(23時閉店など)しているところもあるが、入り口でこう確認される。
「お客様、とつぜんの停電でお料理をお出しする前に閉店することがありますがよろしいですか?」
「はい、食べた分だけはきちんとお支払いします」普段では絶対しない会話がそこで行われている。
■地震速報
昨夜は仕事を早めに終え、ホテルに戻って節電のため21時過ぎにベッドに入った。ちょうど眠りについた21時32分、普段聞き慣れない携帯電話のアラーム音。驚いて目が覚め、携帯をみたら「エリアメール」とある。緊急地震速報だった。「強い揺れに備えてください」とある。
その直後、震度3の地震がおそった。幸い大した被害はなさそうだったので再び眠りにつこうとしたが、携帯電話のアラーム音がまた鳴るのではないかと不安だ。案の定、20分後にまた揺れた。今度は携帯に速報が流れなかったが、震度3の揺れだった。
余震がつづく関東圏。大変な状況だが耐えていこう。
■プロ野球の開幕問題
経営側:「人々を元気づけるために予定通り開幕したい」
選手側:「野球をやっていられる状況ではない。開幕を遅らせたい」
記者団が選手会長に「試合ボイコットの可能性は?」などとけしかけるので、「状況次第ではゼロではない」と言ってしまう。
すると「選手会、ボイコット辞さず!」と報じるのが夕刊紙。
プロ野球界は、議論の仕方に問題がある。そもそも経営側と選手会側の主張が対立するという構図がすでに問題あり。高い従業員満足(ES)があって高い顧客満足(CS)にむすびつく。それは一般の会社経営では常識で、労使対決の時代は過去のもの。労使協調が当たり前だし、「労使」という単語自体が死語になりつつある。
選手が「やりたくない」というのなら、経営側はこう言えばよい。
「よしわかった。延期を検討しよう。その場合、開幕を一週間延期したら総収入がこれだけ減る。その分を選手側と経営側とで痛みを分かち合おう。経営側では収入源の7割を負担するので、選手側では3割負担してほしい。つまり、一週間の延期につき一人あたり年俸の3%をカットさせてもらう。二週間なら4%、三週間なら5%となる。経営側は、これこれの利益を失うことになるが、君たちがそれでも延期したいというのなら延期しよう」とやればよい。
中には、野球がやりたくてしようがない選手もいる。ギャラをカットされてまで延期するのは猛反対という選手もいるはずだ。
その時、選手会がどう判断するのか。その判断を経営側はしっかり受け止めてあげれば良いのだ。
選手やマスコミを説き伏せようと思うからかえって反感を買ってしまうのだ。
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