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続・手帳活用に成功する方法

●夜眠る前と、朝起きた直後になにをするかによって気分が一変する。
それこそ、ウソのように一変する。

たとえば、眠る直前までミステリーやホラーをみたときは、私の場合、翌朝の目覚めが悪くなって二度寝・三度寝してしまう。
ところが、やる気が高まるような本を読んだり、明るい気持ちになれることを想像しながら眠ると、一晩の間に観念が積極的なものに更改され、目覚めの気分が実にすがすがしい。

●そのあたりを中村天風さんはこのように説いている。

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◇夜眠る前:鏡に向かって自分の顔を見ながら自分のなりたい姿を命令的な言葉で発声する。
たとえば、「お前は信念が強くなる」「お前はもっと元気が出る」というように。つぶやき程度の小声で良いが、大切なことは鏡に向かって「真剣にやること」。
一日に一回やる。それが現実になるまで決して内容を他のものに変えてはならない。

◇目覚めた直後:目が覚めたら、新聞やテレビを見る前にすぐに次の”儀式”を行う。
前夜に命令したことをすでに実現された表現で自分の耳に聞こえるように言う。先の例でいえば、「私は今日、信念が強くなった」、「私は充分、元気にあふれている」という具合。鏡は用いても用いなくても良い。こちらの言葉は、昼間も回数多くやるほど良い。
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●「そんな単純なことで効果があるの?」と思っていてもやる。それを真剣にやると深層意識が変わってくるのが分かる。意識は知識とは違うのだ。
その証拠が目覚めの気分で、見事に二度寝、三度寝がなくなる。
目覚めが良くないということは心の自己制御がうまくいっていない証だと思って間違いない。

●私はふとんに入ってしばらくすると、iPhoneのハンドミラー(鏡)ソフトを立ち上げ、自分の顔を見ながら自分につぶやく。つぶやく内容はもちろん前もって決めてある。

そして朝起きたら、またつぶやく。その後、煎れたてのコーヒーを飲みながらマンダラ手帳を黙読し、必要な箇所にチェックを入れる。

●マンダラ手帳のどこをチェックするか。

・年間個人目標(「フリー型」リフィルに書いたものを黙読)
・年間仕事目標(      〃      〃     )
・月間個人目標(      〃      〃     )
・月間仕事目標(      〃      〃     )
・23ページの「月間企画計画」にある「A」から「H」までのチェック欄を使って昨日一日のでき具合をチェックする
・172ページにある「チェックリスト」を使って仕事の状況をチェックする
・68ページの「週間行動計画」の「今週の目標・役割」の進捗確認と今日のスケジュールやTO-DOを確認する。

更に、終了した週やこれからの週もペラペラめくって確認しながら目に飛び込んでくる画像や文字で心に活力を与える。だから画像選びは大切だ。

●ここまでの時間を合計すると、起きてから約10分。わずかこれだけの”儀式”によって、その後の新聞チェックや洗面・入浴の心構えが変わってくる。当然、それは一日の過ごし方にもめざましい好影響を与える。

●そうなると朝からテレビの前でぐずぐずすることはなくなる。前もって決めた時刻までにオフィスに着く。出社する前に立ち寄ったカフェのコーヒーを飲みながら、今度は出社直後の”儀式”を始めるのだ。

●それはマンダラ手帳の「日間実践計画」の今日のページを開きTO-DOリストを作成する。
そして、左の時間目盛をつかって今日の時間割を決める。この段階で今日の成果がほぼ決まることになるので、少しでも意味ある一日にすべく腐心する。この作業を30分で終える。

●あとはその時間割にそって、効率的に働くだけ。私は日常業務は昼過ぎにやる。午前の4時間は重要業務を先にやると決めているので、目標達成に向けて一直線にやるべきことを先にやる。
たとえば、「新しいセミナーのメニューや資料を作る」とか「新しい教材を開発する」などの仕事である。この時間に読書もする。

●午後からは日常業務をやる。
私の場合はメルマガ作成や号外広告の執筆、来客対応や整理整頓、スタッフとのミーティングなどである。
夜はセミナーや講演に出かけるか、それがないときは午前の仕事の続きをやるか、運動(ホットヨガ)に出かける。

●そうした生活を送るようになって大きな変化が起きてきた。

一つは、酒を飲まない日が今年に入って5日もある。
一つは、体重が10日で2キロ減った。
一つは、8時出社をすでに7回している。
一つは、テレビを見る時間が激減した。
一つは、晩ご飯に割く時間が大幅に減った。

その反動でなにか問題が出たかと問われれば、「何もない」と答える。
なぜ56年間、こんな簡単なことができなかったのかと思うが今まではその必要がなかったということだろう。

●私に残された課題は二つある。

一つは、出張続きの日々をどう乗り切るかだ。名古屋にいるときは、こうしたリズムを守ることができるが、出張となるとそれが乱れがち。
しかし、思いのこもった一冊の手帳を司令塔として一年休まずに活用していけば、いつでもどこでも自分の時間や自分の気持ちは自分の思い通りになるはずだ。

●私のような個人企業であれば、以上ご説明してきた方法で個人も会社もうまくいく。しかし、ある程度の規模の会社になると、それだけでは少し足りない。それは経営計画書である。

経営計画を作り、それを肌身離さず持参し日々チェックすることだ。
できれば一冊の手帳に自社の「経営計画」の内容を落とし込んでしまいたいもの。マンダラ手帳の「フリー型」リフィルを活用するのが良いと思うが、それをどう活用するかを考案するのも私に与えられた次の課題だと思っている。

以上で、一連のシリーズ終了。

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