●9月に入った。
キンコーズに所用があったので、出勤前に立ち寄ることにした。9月の午前というのに、外はすでに30度を軽く超えていた。日陰を選びながら自転車で走った。
●いままでキンコーズのこのお店の接客で良い印象をもったことは一度もないが、仕事はしっかりしているので我慢していた。
だが、今朝の担当のHさんは実に爽やかな笑顔で気持ちよかった。できれば、これからは彼女を指名したいと思うほど。一人の新人の態度でお店の印象や敷居の高さがこんなにも変わるものかと我ながら唖然とした。
●笑顔をたくさん見たい。町中が笑顔の人ばかりという場所はないものか、と思っていたらアメリカにあるらしい。
アメリカ合衆国アイダホ州ポカテロ市は人口数万人の小都市だが、ここに「笑顔条例」なるものがあるという。
“常に笑顔でいること。不機嫌な人は逮捕する”
という条例で半世紀以上も前からある条例。
そのおかげでものすごく明るい町らしいので、ここに一週間もいれば元気がもらえるだろう。
●全文はこちらの4条。
第1条 ポカテロ市民で不機嫌な顔をしている者は罰せられる。
第2条 笑う習慣を身につけるため、毎年「笑顔週間」を設ける
第3条 笑顔チェック係を新設して、笑わない人を逮捕する特別官を置く。
第4条 条例に違反した人は「笑顔作りの講習」を受けること。
どんな笑顔ぶりなのか、一度見に行きたい。仮に観光資源が何もなくても、人間の笑顔だけで観光客を呼べる可能性だって充分ある。
●町にそんな条例があるのなら、会社やお店にも条例を作ろう。
第1条 株式会社○○の社員で不機嫌な顔をしている者は罰せられる。
第2条 笑う習慣を身につけるため、毎年「笑顔週間」を設ける
第3条 笑顔チェック係を新設して、笑わない人から罰金を取る(又は解雇する)特別官を置く。
第4条 条例に違反した人は罰を受ける前に「笑顔作りの講習」を受けること。
●全員がとびきりの笑顔、しかも自然な笑顔で満ちあふれていたら、仮にそのお店で出されるハンバーグステーキがひどくまずかったとしても私は通うだろう。
強制されたから笑う、というのも多少違和感があるが、その町(店)のリーダーの本気さを伝える手段としてこうした試みはユニークだと思う。
●「笑顔条例」の他にもまだまだいろいろ考えられる。
たとえば、「挨拶条例」「時間条例」「読書条例」「残業条例」「ホウレンソウ条例」「早起き条例」「元気条例」「掃除条例」「整理条例」…。
少しずつ楽しんでやってみてはどうだろうか。