●「和菓子(我が師)の恩」、「部長の小心(昇進)を祝う会」、など、ちょっとした聞き間違いで笑いを誘うことがある。
パソコンの誤変換が笑わせてくれることもあり、そうしたジョークを集めた『ご教訓カレンダー』は我が家の必須アイテムになっている。
・今度の休暇は南の島でタイピング三昧
・私の足眺めおじさん
・We Will 6級
・目撃証言が少ないことから顔がじみの犯行と思われます
・世界がもし100人野村だったら
などの”傑作”を手帳にメモっておいて時々ながめては思い出し笑いをしている。
●こうした聞き間違いは笑いをさそうだけでなく、時には発明になることもあるようだ。
先日、品川の講演で「Wish Listを全社員から集め、それを一枚に整理しておくと良いですよ」というお話しをした。
すると、それをお聞きになったある金融機関の支店長が、「Wish List」を「Wish Bone(ウィッシュ ボーン)」と思い込んだらしい。
問題解決手法のひとつでもある「特性要因図」が魚の骨に似ていることから「フィッシュボーン」というが、まさか「Wish List」を「フィシュボーン」で整理してしまうとは…。
●当のご本人のメールを紹介しよう。
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武沢信行 先生
初めてメールさせていただきます。私は○○公庫△△支店長のFと申します。先日、中小企業家同友会 品川支部でセミナーを受講&懇親会でご挨拶させていただいた者です。
「ウィッシュボーン」は職場でもできると教えていただきましたので、早速支店内で実施してみました。本日はその結果をご報告し、お礼とさせていただきます。
1.職員18人から各自50件 計900件のウィッシュを出してもらいました。
短時間で書き出すことができたようです。やはり問題点ではなく、欲望なので前向きに考えられるからでしょうか
2.次にこれらをジャンルごとに整理し一覧表にしました
ジャンルは「ありたい姿」「得たい評価」「基本姿勢」「スキルアップ」・・などです。
これを見た職員は
・ほかの人の考えがよく分かった
・今まで気づいていないことに気づかされた
・同じ考えのひとがいて安心した など大変好評でした。
3.次に自分のこだわりたい項目を一人5項目選定してもらいました。
4.上記作業をまとめたのが、別添の図です。
5.このウィッシュボーンを職員の目のつく場所にはり、「なりたい、ありたい」思いを共有したいと思います。
更にウィッシュリストの活用方法がございましたらご教授くださるようお願い申しあげます。
今回のセミナーは、今までの自分の経験に弾みをつける大変有意義
な内容でした。心より御礼申し上げます。
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★Wish Bone http://www.flickr.com/photos/takezawa/4654479523/
●画像をご覧いただきたい。お送りいただいた「Wish Bone」は素晴らしい内容だった。
あえて中味はぼかしてあるが、雰囲気は充分に伝わってくる。
こんな聞き間違いはどんどんやってほしいものである。