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続・八正道

●サワディー カー(こんにちは)。昨夜、バンコクに到着した。

●今回の私のホテルは、なにかとフットワークが良さそうな「ナナ」駅近くにあるブティックホテル・「マジェスティック・グランデ」にした。
予約は来週火曜日までの一週間だが、かつて空港を占拠した赤シャツ軍団の行動がもうすぐ始まるらしい。
その影響で明日から交通規制が敷かれる様子。外出禁止令とまでは行かないと思うが、下手をすると帰国のフライトに影響が出るかもしれない。もしバンコク市内での行動に支障がでれば、チェンマイかどこかの町へ脱出を目論もうと思う。

●さて、タイは日本時間マイナス2時間。もうすぐ木曜日のお昼になる。
タイ王国和僑会の幹事(谷田貝社長と小田原社長)と合流し、谷田貝さんが経営している鰻屋で昼食会をやる。

午後からは和僑会メンバーの会社を3社ほど回り、夕方6時から勉強会。
私と田口さんが講演することになっている。

●さて、昨日の続き「八正道」について。

1.正見(しょうけん):正しい見方
2.正思(しょうし):正しい考え方
3.正語(しょうご):正しい言葉
4.正業(しょうごう):正しい行為
5.正命(しょうみょう):正しい生活
6.正精進(しょうしょうじん):正しい努力
7.正念(しょうねん):正しい念慮
8.正定(しょうじょう):正しい瞑想

これらを知識として知っているだけでは悟りへの修行にならない。宇宙のルール「縁」を味方にするためには、我欲中心の生き方を改める必要があるわけで、日常生活でそれを実践せねば意味がない。従って、もう少し掘り下げて内容をみてみることにしよう。

●1.正見(しょうけん)・・正しい見方のこと。

ものごとを四諦(苦集滅道)で認識することが「正見」である。
いつまでも我欲中心で生活していると、結果として起こる様々なことがらに対していつも一喜一憂することになるだろう。
そのままでは、いつまでたっても思い通りにならないし、「苦」から逃れることはできないのだ。

だが、この世の一切が「縁」(かかわりあい)でできていることを認識することによって、周囲の結果を変えたければ自分のかかわりあいを変えればよいだけだと気づく。
そうしたものの見方をするのが「正見」、正しい見方なのである。

お客も業績も部下も、何もかもが「正見」でみれば、苦しむ必要なんかさらさらなく、縁(かかわり方)を変えれば良いだけなのだ。
そうした経営観や人生観を忘れずに持っていたいものである。

●2.正思(しょうし)・・正しい思いのこと

思うことと口に出して言うことと、それを実際に行動することとは別なのだが、その根っこは同じである。むしろ、思うことからすべてが始まるので「正思」を持つことが決定的に重要である。

「正思」とは、無欲・無恚・無害の思いをもつこと。仏教的なややこしい言葉だが、つまり、日常的な我欲(財欲、色欲、飲食欲、名誉欲、睡眠欲等の五欲)や、誰かを攻撃したり、悲しませたりする独善的な行動を改めようと思うことである。

今あなたが思い願っているその夢や目標は、どのような思いを出発点にしているのか、という問いかけをしてみよう。
その動機が我欲のものになっていないかどうかで、その後のフィードバックがまるで変わってくる。「苦」をもつ必要がなくなるのだ。

「動機善なりや?私心なかりしか?」ということである。それは道徳的な意味で問われているのではなく、宇宙のルール「縁」的な意味での問いかけだと考えよう。

<続きは来週に>