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運を管理する

●旅行好きですね、とよく言われるがたしかにその通りだ。
だが、今のように旅行や移動が多くなったのは七年前ぐらいからだと思う。今年も、すでに姫路、沖縄、伊勢、富山、金沢と旅をした。
それ以外に東京出張は三度(11日間)あるので、5週間経過した今年のうち、2週間しかホームタウン・名古屋にいなかったことになる。

●旅行が大好きだし、ネット環境さえあればどこででも出来る仕事なのでそうしているのだが、もうひとつ大きな理由がある。
それは、良い運気を浴びるためだ。だから、時にはすすまない気持ちを鼓舞してまで旅に出かけることがある。

●奇門遁甲(きもんとんこう)の吉方取りをしながら、神社仏閣や温泉などのパワースポットで霊気や運気を浴びてくる。
樹齢何百年、何千年というようなご神木があれば、その近くに立っているだけで生命力が甦ってくるし、名水がこんこんとわき出る泉の近くにも素晴らしい力が湧いている。

●「私は運が良い。なぜなら日ごろから運というものを大切にしているから」という自己イメージがあれば、本当に運気を味方にできる。

そうしたこだわりを貫くために、宿は格安のビジネスホテルではなく評判のシティホテルや人気旅館に泊まる。当然、食事する場所も同様だ。人気があって評判のところには、人が集まるような理由があるのだ。

●「ラックマネージメント」という言葉を普及させた運の専門家・松永修岳氏が近著『運の管理学』(講談社)で開運法をたくさん紹介してくれている。いくつかピックアップしてみよう。

・初対面の人とは良い気のある環境で会う
地下街とかタバコの煙があるような、気がよどんだ場所では自分の印象も悪くなる。高くて眺めの良い環境で人と会うと、そのあとにその人との財脈がついてくる。
・物わかりの良い人になる
「政治が悪い」「社会が悪い」と誰かを批判したり否定したりすると、結果的に自分の運も落としてしまう。そもそも攻撃的な人にはツキがない人が多いので、運を招きたければ人に好意的になったり、物わかりの良い人になろう。
・昼と夜のメリハリある生活をする
・外食するなら繁盛している店に行く(いつもと違う話題のお店)
・温かいものを食べる習慣をつける
・ふだん読まない本や雑誌、音楽に接する
・住まいやオフィスのレイアウトを変える
・自分とはまったく違った発想の人や業界の人と話をする
・講演会やセミナーで活躍している人の話を聴く

などなど。

●ある日、知人の紹介で松永修岳さんにお会いした。ちなみに氏は、高校の一年先輩だ。
「お昼ご飯をご一緒しよう」ということになり、氏が最近お気に入りだという虎ノ門の「NOBU 東京」に出むいた。
ここは、オーナーシェフの松久信幸氏が俳優のロバート・デニーロ氏と組んで世界展開する「NOBUレストラン」の日本店。

我々が入店すると、入り口で男性が「ようこそ」と握手して出迎えてくれた。
「どこか見覚えのある男性だな」と思って松永さんに尋ねたら、オーナーの松久さんだと教えられた。ちょうど一時帰国しておられたようだ。運が良いとこんな予期せぬ出会いもあるようだ。

●ちょっと前までは、風水、奇門遁甲、四柱推命、密教といったものが企業経営と積極的な関わりをもつなど思いもしなかった。
それらは、裏番組のような存在で経営の表舞台で語られるテーマではなかった。

だが、それらの専門家である松永氏が今、企業から引っ張りだこだという。運も管理する時代に入った。経営者がマネジメントすべき対象は、人・物・金・情報だけでなく「運気」もそれに加える時代なのかもしれない。

●ふり返ってみると、昭和の名経営者たちも運気を味方につけるための努力は惜しんでいなかったはずだ。ただ、今ほどオープンに語られなかっただけのことだろう。

もっともっと積極的に運気向上対策を取り入れていこう。

★『運の管理学』(松永修岳著、講談社)
⇒ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=2379

★NOBU 東京 ⇒ http://www.nobutokyo.com/