●90才や100才が周囲にゴロゴロいるし、120才だってそんなに珍しくない、という時代がくるかもしれない。
昨年、「ラパマイシン」という免疫抑制剤の一種に老化防止と寿命延長作用があると発表された。いままでは「人工的に寿命を延ばす方法はない」というのが定説だったが、それがくつがえされそうだ。
★ラパマイシン↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%91%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%B3
●今後、こうした研究によって人間の寿命が延びるのは大いに結構なことだが、どうもよく分からないのは女性のほうが平均寿命が長い理由だ。世界的にみても女性の方が男性より1割ほど長生きする。
かつて、その理由は戦争のせいだとか仕事のせいだとか言われたが、戦争はなくなり、仕事のストレスは男女とも変わらなくなったはず。
つまり、男女の環境はほとんど同じになったのに寿命が違うのは、もはや生物学的な理由しか思いあたらないようだ。
●男女の寿命の違いについて、ネットで調べただけでも次のように諸説紛紛である。
・男性の方が酒依存症や性依存症、仕事依存症など何らかに依存する割合が多いのにくらべ、女性は早くから自立している
・女性は病院にかかる頻度が多く、早め早めに健康ケアしている
・女性はよく笑うので免疫に好影響がある
・ホルモンの影響で男性より女性のほうが活性酸素が少ない
などなど。
この際だから、私も新たな説を追加したい。それは、「女性の方が食事時間を大切にする」という新説だ。
●この新説は先週のランチタイムで”発見”した。
ある日、近所にできた中華レストランに行ってみた。サラリーマンらしき男性で店内がごった返している。どうやらここは喫煙OKらしく、私のすぐ隣の6人掛けのテーブルでは、男性6人が料理の注文と同時にまずタバコに火を点けた。730円のラーメンチャーハンを一気に平げたかと思うと、今度も全員がほぼ同時に二本目のタバコに火を点けた。
「くさいなぁ、少しは遠慮しろよ」と思いながらも我慢してラーメンをすすっていた。
彼らはお茶を飲み干してようやく帰っていくかと思いきや、さらにもう一本ずつタバコを吸ってから職場に帰って行った。
●哀れというか愚かというか、職場で吸えないからランチタイムに吸い貯めしているのだろう。ちなみに店内のお客のほぼ全員がタバコを吸っていたが、ほとんど男性だった。
このお店は「喫煙OK」が売りなのかもしれないが、あきらかに時代に逆行し喫煙者に迎合している。二度とこんな店にくるもんか、と心に誓った。
●翌日はその中華屋の隣にできたイタリアンに行ってみた。
ゆったりとした店内はもちろん全席禁煙。BGMにバロック音楽が流れ、サラダ、オードブル、スープ、パスタと続く上質な日替わりコースランチ。何げなく店内を見渡すと、私以外の全員が女性。しかも、一人で食べに来ているのは私だけだった。整理するとこうなる。
<男性の好むランチ>
・注文したらすぐ出てくる店
・お腹がふくれる店
・なるべく安い店
・タバコが吸える店
<女性の好むランチ>
・ゆっくりできる店
・ヘルシーな店
・値段相応な店
・タバコなんて問題外
●ランチに限った話ではないが、人生の質をあげないと女性の寿命には追いつけそうもない。
がんばれ男!