●先週末の三日間、久しぶりに沖縄を訪問し、実にたくさんの収穫や気づき、出会いをいただいた。
まずは到着早々、海邦総研(沖縄海邦銀行のシンクタンク)会議室で始まった沖縄和僑会では60名を超える参加者から熱烈歓迎された。
あまりに熱いムードに包まれたせいか、私も思わず力が入って、質疑応答時間を食いつぶすほどお話しした。
●沖縄和僑会の会長は金城和光さん。
株式会社沖縄ヒューマンキャピタルの社長として、大きな夢と高い志を持ち、IPOを目指す沖縄発のベンチャー企業を支援しておられる。
沖縄のベンチャーキャピタルと言えばまず同社だろう。
沖縄を愛し、沖縄のために献身してこられた金城社長の飾らぬ人柄が、多くの若手経営者を引っ張ってきた。
沖縄は、香港を始めアジア諸国が近いことから、そうした国々の資金情報や企業情報を集め、積極的にファンドを立ち上げて沖縄に利益をもたらそうと尽力されている。
★沖縄ヒューマンキャピタル http://www.okinawa-hc.com/
●金城会長をサポートする幹事スタッフも強力だ。
副会長の栗田智明さんは、資本金が2億を超えるITベンチャー企業・株式会社インデックス沖縄の社長。
インデックス・ホールディングスや沖縄電力、沖縄振興開発金融公庫など、そうそうたる株主から出資を仰いでいる。
大手新聞社勤務から転じて大好きな沖縄で仕事をするうちに、今の奥様と出会い8年前に結婚された。
「何をやってもうまくいかない時期もあった」とふり返るが、今は自信に満ちている。豊臣秀吉と同じ尾張中村(今の名古屋市中村区)出身で、風貌も秀吉に似ていることから「沖縄の秀吉」とよばれることもあるそうだ。
★インデックス沖縄
http://www.indexokinawa.co.jp/companyprofile/message.html
●株式会社海邦総研の取締役をつとめる伊波貢さんも沖縄和僑会の副会長。
沖縄尚学高校から琉球大学、そして海邦総研という歩みは典型的な沖縄エリート。県内初の証券アナリストとして沖縄の経済発展のために仕事をしてこられた。そんな伊波さんが私の講演を「大変実務的」と痛く気に入って下さったようで光栄だ。
★海邦総研 http://www.kaiho-ri.jp/kaisyagaiyou/index.html
●兼久政彦社長の「バラエティ・アートワークス」は、名作文学を徹底漫画化した「まんがで読破シリーズ」(発行:イースト・プレス)の企画・漫画を担当する会社。
今回の和僑会には作画担当の女性スタッフを連れてのご参加だったが、「今度は全社員に聞かせたい」。
風貌だけでなく性格も豪放磊落のようで、懇親会で大いに座を盛りあげていた。
★まんがで読破 http://www.eastpress.co.jp/manga/
●その他にも、「ずっと武沢さんのメルマガを読んでいる」という鍼灸院経営の福里和広さんは、盲目のハンデを乗り越えて会場にお越しいただき、懇親会では私の前にお座りになって、ゆっくり交流を深めることができた。
●日本で初めて「黒うこん」の栽培に成功し、今後、販売ネットワークを作っていく段階にきたという南星商事の高橋律子専務。
兄がアジアの新興国から日本にないユニークな商材を発見し、妹の専務がそれを事業化していくという役割分担ができているようだ。
●「新規事業に助けられています」というS社長。リーマンショック直後のリストラ時に始めた新規事業が今、同社の収益を支えているという。
S社長が生まれ育った宮古島には「アララガマ」という言葉がある。
「やればできる」という不屈の精神を表す言葉だそうで、これまで何度かピンチを迎えながらも「アララガマ」精神で乗り越え、大きなチャンスをものにしてこられた。
おそらく60才代半ばと思われるS社長だが、事業意欲はおう盛。
沖縄県内でも著名なある商業施設(民事再生中)の再建にも名乗りをあげるなど、飄々とした外見とは裏腹に内面はとても精力的。
「僕の事業哲学ですか?う~ん、そうねぇ、イチかバチかという博打は決してやりませんね、ぼくは。マカオでカジノに興じるときも、バカラしかやらない。ゲームの勝率やルール、勝ち方などを僕なりに研究したうえで、本当に納得したものでないとお金を投じませんね。当然、事業もそれとおんなじですよ。あとはエクスクルーシブ(独占的)な事業しかやらないということにもこだわってますね」
●その他に、ちんすこうの老舗メーカーの専務、有名ホテルの支配人、オートバイの販売代理店、化粧品の企画販売、自走式テレビカメラメーカー、食品メーカー、Webコンサルタント、語学教育、駐車場管理機器販売などなど、実に多士済々の沖縄和僑会。
●沖縄の気候風土のせいか、あるいは、東京よりもアジア諸国の方が近いという立地のせいか、はたまた和僑会という会のせいか。ごく普通に外国とのビジネス交流が話題にのぼる。
そんな沖縄に和僑会が出来てまだ一年弱だが、今年の11月には和僑会アジア大会がこの地で行われる。すでに現地ではその準備が始まっているようで、この秋が楽しみだ。
予定では、
11月19日(金)前夜祭
20日(土)本大会
となっているので、興味のある方は続報をお待ちいただきたい。
★沖縄和僑会 http://www.oki-wakyo.com/index.html