■読者メール
1.Kさん(社員の解雇について)
・・・いつも楽しくメルマガ読んでいます。Kと申します。
今回(5月14日号)の解雇に関連する人事の件はどの社長様も経験されている事と思います。
解雇がしづらい今の風潮では、社員の採用に慎重にならざるを得ません。
それは、当該社員に決定的な人格的問題や能力不足または不正な行動がなければ解雇は難しいからです。さらに解雇に際して会社は、証拠として書面で幾度も本人に改善を求めるというプロセスを踏まなければなりません。
しかし実際には、たとえ本人に決定的な欠陥がなくても、会社としては解雇という選択をとりたい場合があります。例えば、他の社員への悪い影響や、取引先へ愚痴るなど、会社のイメージを損ねる場合です。
従業員は日本の法律が労働者保護になっていることを逆利用することもあります。まさに逆パワハラです。
ユニオンからの圧迫や法廷闘争も覚悟しなければなりませんが、経営者は、会社と善良な社員を守るためにも戦うしかありません。
でも中小企業ではそんなうしろむきな事に社長が時間をとっていられないので、ついつい妥協してしまっている場合が多いのが今の問題です。
となると、結局は「採用は慎重に」という姿勢で会社は社員をできるだけ採用しないようにする流れに世の中は向かっているのでしょう。
労働者を守るために作った法律が、逆に会社の門戸を狭くしている現状に不可思議な感じを覚えます。
・・・
<武沢より>私もKさんの意見に同意します。
不出来な社員は、「明日からクビ」と言える自由さが日本にもほしいですね。その自由さは無責任さになってはなりませんが、その自由さが求人意欲向上や企業活力のアップにつながるのは間違いないでしょう。
残念なことに、雇用を守ることに対して無責任な会社がまだまだあるのも事実で、先日、知人のご子息がアルバイトしている勤務先の上司からメール1通で即刻解雇された場合もありました。
そうした企業は、厳しく姿勢が問われる必要がありますが、労働者保護が行きすぎて、かえって労働者に不利益になっているというKさんの指摘は正しいと思います。
2.Nさん 繰り戻し還付制度について
・・・武沢先生 こんにちは。先週の金曜日号でご指摘の、「繰り戻し還付制度」のご連絡をします。
これは、今年赤字だった企業に対して、昨年支払った税金が還付されるという制度で、告知が不十分とのことでしたが、こちらにあります。
経済産業省のHPの報道発表→過去の報道発表→平成21年度経済産業省関係の税制改正についてというところの1番下のPDFファイルが見やすいと思います。
http://www.meti.go.jp/press/20081212009/20081212009.html
http://www.meti.go.jp/press/20081212009/20081212009-3.pdf
税制のため、財務省にもあります。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/zeisei09/pdf/top.htm
<武沢より> なるほど、ありがとうございました。
■岡山非凡会 開催決定
日時:2009年6月19日(金) 18時半から2時間半
場所:岡山駅周辺で手配中(幹事:池本さん)
テーマ:「来年をガツーンと切り拓く戦略的短期目標の設定」(武沢)
会費:3千円
申込みはこちらから → http://hibonjuku.com/20090619.html
■「がんばれ!ナイト」を東京以外でも開催します。
まず決まったのは次の2会場。
◆8月12日(水) 「がんばれ!ナイト」in 広島
◆7月31日(金) 「がんばれ!ナイト」in 大阪
・会費:3,150円
・テーマ:100個の【Wish List】と、ひとつの戦略的短期目標の設定
・講師:武沢 信行
・対象者:「がんばれ社長!」読者
・申込み: http://www.e-comon.co.jp/training_show.php
■ オープンオフィス・サパー in 東京
メルマガ読者であれば、役職年令性別関係なくご参加いただけるオープンオフィス・サパー。
次回開催は、
・2009年7月17日(金)、午後6時30分開会、9時10分閉会、出入り自由
・もちもの
缶ビール、おつまみ、おかず、ワイン、シャンパンのいずれか。
当方では紙コップと紙皿だけ用意してお待ちしています。
・東京都港区 西新橋3-15-8 虎ノ門デュープレックス リズ 1503号
有限会社がんばれ社長 東京オフィス 電話:03-3433-7681
・予約 不要
・問い合わせ info@e-comon.co.jp(森本まで)
<年内の開催予定> 10月21日(水)
■『ナンプレ』をやって思うこと
先週の上海・マカオ・香港の旅に持参したある1冊のちょっとした本があります。それは、「ナンプレ」(数学パズル)の本。
自宅で子どもが熱中しているのを見て、私も一度やってみたいと思っていたのがようやく実現しました。
最初はルールや解き方がよく分からずに「標準時間5分」の問題に30分以上もかかりましたが、やがて慣れてきて20分、上海に着く頃には15分そこそこで解けるようになりました。それでも標準時間の5分なんて、とてもむりでした。
上海リニアから降りて、マクドナルドで福井さんと待ち合わせたときも、解くのに15分かかりました。
普通の人がこれを5分で解いているなんて信じられないし、許せません。
そんなとき、「なぜ私は5分で解けないのだろう」と考えたのですが、
「なぜ~できないか」と考えるのはよくないと思い起こしました。
「どのようにしたら~できるか」を考えようと、5分で解いている人の発想法をあれこれ連想してみたのですが、ついに思いつかず。
ということは、解き方は正しいはずなので、あとは練習が足りないだけだとの結論に達し、ひたすら問題を解くことにしました。
そしてマカオ、香港、深セン、名古屋と旅を重ね、あれから10日経った今、私は標準時間以内にすべての問題を解けるようになりました。
バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンの言葉を思い出します。
・・・
大事なシュートを失敗しても、僕はその原因を考えたことは一度もない。失敗した原因をあれこれ考えると、必ず否定的な結果を考えるようになってしまうからだ。
目標を決めたら、それに向かってひたすら努力するだけだ。例えば、フリースローの時、カメラの向こうで多くの人が僕を見ていると考えると、絶対にシュートを成功することはできない。
何千回と練習してきた方法で試合でもシュートする。そのとき、結果は考えない。練習どおり、リラックスしてシュートを放つのだ。
成功できるかどうかなんて、僕にはどうでもいいことだ。情熱の全てを注ぎ、110パーセントの努力をしている限り、結果はどうでもいい。恐怖心なんて幻想だ!
・・・
何かが出来ないのは、やり方や、やっている事が間違っているのではなく、単にトレーニング不足なんだ、ということが結構あるように思います。その見極めをするのがリーダーの仕事ですね。