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時間に爪を立てる発想

●「あれ、今日はおひとりなんですか?」
今朝ジムで汗を流していると、スタッフの男性が話しかけてきた。
週末は、高校3年生の息子と二人で来ていることが多いからそう聞かれたのだろう。
「ええ、息子は学校ですから」
「あ、そうですよね。それにしてもいつもお二人で来られて、仲がいいんですね。うらやましいですよ」
「いやいや、ジムぐらいしか付き合ってくれないんで」

●子供が大きくなるにしたがって、昔のように買い物や映画や日帰り旅行などに付き合ってくれなくなった。
劇場版『名探偵コナン』ですら、誰も付き合ってくれないので自分一人で見ることになる。

●子供の趣味趣向が変わってくるし、親と一緒に行動することに恥じらいがあるのだろう。それはそれで健全なことだと思う。
健全ではあるが、親子一緒に過ごす時間を諦めてしまってはならないとも思う。

●「仕方ないよ、年頃なんだから」と家内は言うが、私は「仕方ない」とは思わないのだ。ある時、真剣に考えてみた。
「すごい会議」の大橋禅太郎流メソッドで考えたらこうなった。

・問題:「子供が私と遊んでくれない」

・問題を課題に置きかえる:
「どのようにしたら子供は私と遊んでくれるだろうか」

・課題にインパクトを与える
「どのような魅力ある企画をしたら、子供の方から『お父さん、いつ行く?』と言い出してその日を心待ちにしてくれるようになるだろうか?」

親としか行けないところ、あるいは、ひとりだと行きづらいところで子供が興味ある企画は何かを考えたわけだ。

●温泉旅行や京都旅行や沖縄旅行、日帰りバス旅行に話題の映画、アウトレットモールでの買い物やラーメン店巡りなど、いろいろやってみたが、今のところ一番効果があったのがスポーツジム同行だ。

特に次男(高三)は身体を鍛えることに興味がある。とはいえ、スポーツマンの大人ばかりが集うジムに学生ひとりで行くことには抵抗があったのだろう。私と行くことにあっさりと同意してくれた。
二年たった今も、私が誘うとすぐに付いてきてくれる。

●家族の歴史や思い出は子供が成長してからでも、積極的に作っていこうと思っている。それには、家族の誰かのお祝いなど大義名分があれば、子供もそれほど抵抗しないはずだ。

●先日、名古屋でお会いしたZ社長は「周年マネジメント」というものを心がけているという。「なんですか?それ」と私が聞くと、彼はこう説明してくれた。

「武沢さん、よ~く観察すれば毎年毎年、記念日だらけですよ。会社の設立記念日も5年おきに祝えるし、夫婦の結婚記念にしたって、一周年から十五周年までは毎年○婚式があるし、親から見れば私の誕生日(60歳)もめでたい記念日になるし、社員の入社も5年10年の節目がある。一度紙に書き出してご覧なさいよ、記念日の多さにびっくりするはずですよ」

●さっそく私も記念日を紙に書き出してみた。

すぐに、2年後に「銀婚式(25周年)」になることを思いだした。その年の結婚記念日は子供にも会社や学校を休んでもらって家族で北海道の温泉、「銀婚湯」へ行くと決めていた。ずいぶん先の話だと思っていたが、もう再来年に迫っていたのだ。さっそく手帳に予定を入れよう。こんな時はいつものように一泊とか二泊ではなく、ドーンと一週間くらい休んで祝おう。

●おっとそれに負けず劣らず大切なことを思いだした。今年は私のコンサル開業15周年にあたる年だった。
それに、なんと来年は『がんばれ社長!今日のポイント』創刊10周年だ。
それにふさわしいイベントや企画を考えていかねば。

個人的なことながら、年度別に祝いを書いていくとこうなった。

2009年(55歳) 長男成人式、コンサル開業15周年
2010年(56歳) 次男大学入学(予定)祝い、メルマガ創刊10周年
2011年(57歳) 母傘寿(80歳)、銀婚式、東京オフィス開設5周年
2012年(58歳) 次男成人式
2013年(59歳) 通販サイト開設5周年、世界和僑会発足5周年
2014年(60歳) 還暦、コンサル開業20周年

これにプラスして、何かの達成祝い(年商○億円突破とか利益○億円突破など)や、大切な人のおめでたいことを加えていけば毎年二つ三つは大きなイベントがある。
そのたびに何か盛りあげるための企画をしよう。

●Z社長の「周年マネジメント」、私は気に入った。こんなことは自覚していない限り、あっさりと流されていくことが多い。

人生は毎日が本番。時間に爪をたてる「周年マネジメント」で家族や仲間と歴史を作っていこう。