スマホ専用のホームページ制作を行っている J 社には 「IT 費」という勘定科目がある。粗利益の3%を IT 投資にあてるという方針があり、IT 関連のハード、ソフト、アプリ、クラウドサービスなどの費用を「IT 費」として管理し、費用対効果などを厳しくチェックしている。
J 社の三人の経営者はいずれも40代だが、
一方、ほぼ同業の別の会社では IT 投資という考えがまったくない。顧客の IT 化を支援する会社なのだが、肝心の自社のハードやソフトは「事務用品費」扱いで、
日本企業の生産性が諸外国に比べて低いというニュースをいろんなところで聞く。その理由のひとつとして私が注目しているのは、
これは調査対象国17か国の企業の IT 投資額の増加率や年商に占める IT 投資額の比率などを指数化したもの。当然、順位が高いほど IT投資マインドが高いということになる。
それによれば、
1位:インド
2位:米国
3位:オーストラリア
4位:中国
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そして「日本」は最下位の17位だった。
国別 IT 投資マインドランキング
http://www.meti.go.jp/policy/
このデータをよくみていくと IT 投資額が不足しているばかりか、投資の内容でも日本は非常にディフェンシブであることがわかる。
かつて日本企業は、
できれば「経営計画書」のなかに IT 投資に関する方針を定め、売上げや粗利益に占める IT 投資額の割合を決めて予算化しよう。そのあたり、 IT 投資が遅れている会社は、経営陣が IT 音痴のため、IT に関する議論がされていない。上記の J 社のように「IT 担当」の社内リーダーを任命すれば IT 化は進むのだ。
まずは営業を強化し、競争優位に立とう。今の日本の IT 投資マインドの低さを千載一遇のチャンスととらえるのだ。
いつも見積り負けで失注していたとしても、
そこに富の宝庫が眠っている。
さっそくこちらの実例集を手に入れて幹部会議で議論してみよう。
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