社員が会社を辞める理由は様々だが、大きな要因になっているもののひとつに「会社の未来が見えてこない」というものがある。将来がみえない、明るい希望がもてない、ということほど人を不安にさせるものはない。明るくない=暗い、と考えるのが人の性（さが）である。
そこで社員に明るい未来を見せてあげるツールとして「経営計画書」を作るわけである。だが時々こんな質問を受ける。
「会社の未来を考えたいのはヤマヤマだが、日本や世界が今後どのように変わるのかがみえないので、計画を作ってもひとりよがりになりはしないか」というものだ。
そんなとき私は「ひとりよがりのどこがいけないの」と逆に尋ねる。経営者は意思の人である。未来をピタリと言い当てる預言者ではない。みんなで力をあわせてここまでいこうよ、こうなろうよ、というように、行きたい場所やなりたい我社を意思の力で決めればよい。目標や計画とは、正確な予測をすることではなく、意思の問題なのである。
とは言え、参考までにこんな年表をご紹介しておこう。野村総研が発表しているもので、日本と世界の未来はこうなりますよ、という半世紀後までとらえたなかなか凄いものである。A３サイズに印刷して壁に貼っておこう。なにしろ無料なのがいい。
未来年表 → https://www.nri.com/jp/opinion/nenpyo/index.html
博報堂の「生活総研 ONLINE」の未来年表もよくできているし、日経テレコンも使える。あわせてチェックしよう。
生活総研 ONLINE→ https://seikatsusoken.jp/futuretimeline/
日経テレコン
→ http://t21.nikkei.co.jp/public/help/contract/price/00/mokuji/nrimirai01.html
ここまでネタを仕入れた以上は、あとは想像力と意思の力を働かせて未来の姿を決めるだけである。
今日は短いがここまで。
