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四字熟語本ができるまで

■武沢よりごあいさつ

私にとって五冊目の本が今日から発売になりました。
8月の北京五輪が終わってホッとしていた直後に起きたリーマンショック、そしてトヨタショック。
北京にわいたあの夏、年末がこれほど厳しいものになると誰が想像したことでしょう。
マーケットが激震し、不穏な空気が流れる渦中に、オフィスに三週間こもって「がんばれ社長!」の思いを四字熟語に託すべく書いた本です。

お近くの大きめの書店には並んでいるはずですので、手にとってみてください。ネット書店でも買えます。

★『使える!社長の四字熟語100選 経営に効く!』(武沢信行著、こう書房)

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・bk1→ http://www.bk1.jp/product/03068196
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『四字熟語本ができるまで』

●しらんのか、しちほのさい、ばっぽんそくげん、とほあくはつ、…これらは皆、四字熟語である。
それぞれの漢字はこう書く。

「芝蘭之化」(しらんのか)
「七歩之才」(しちほのさい)
「抜本塞源」(ばっぽんそくげん)
「吐哺握髪」(とほあくはつ)

と書く。

●耳慣れないこれらの言葉は、いずれも私の新著『使える!社長の四字熟語100選 経営に効く!』の中に入れたもの。
どの言葉にも、ものすごく面白い意味が込められているのだが、それは後にしよう。

●今日が新著の発売日ということで、この本がどんな経緯で誕生したのかをお伝えしたい。

今年1月、まだ正月気分も抜けきらぬある朝のこと。
スターバックスで本を読んでいた私の携帯電話が突如、振動した。
見知らぬ番号がそこに表示されていた。店外で出てみると、渋い紳士の声が耳に飛び込んできた。

●「武沢さんですね、オフィスでこの番号をお聞きしました。私はIと申します。本の編集をしていて、複数の出版社と契約しています。
つきましては、武沢さんに本を書いてほしいと思い、ご連絡を差し上げたのですが、いかがでしょうか?」

「本ですか?そうですね。しばらく書いてなかったのでそろそろ何か書きたいとは思っていました。しかし、タイミング的に諸々の予定がつまっていて、夏までは何も書けそうにありません。秋以降でもよろしければ」

「時期は急ぎません。それより、ぜひ実現してみたい企画を持っているのですが」

「ほお、どんな企画ですか?」

「四字熟語の解説本です」

「えっ!四字熟語???、ふ~ん、なぜ四字熟語なんですか。それに、なんでボクが四字熟語なのですか。そっちの専門家じゃないですよ」

「メルマガを読んでますからそのあたりは存じ上げています。詳しくは一度、直接お目にかかってお話ししたいのですが」

「分かりました。一度お会いしましょう」

●お会いしてみると、Iさんの説得力はすばらしかった。

彼曰く、四字熟語は智恵のかたまりであるということ。それに引きかえ、経営者向けに書かれた四字熟語の本はほとんどないということ。
さらには、四字熟語に代表されるようなちょっとした”豆知識”に対する関心が高まっているということ。

オファーの内容は、「数ある四字熟語のなかで、あえて百個選んで解説してほしい。左右見開きでひとつの四字熟語を解説し、トータルで224ページのソフトカバーに仕上げたい。日本の経営者やビジネスマンにとって福音となるような本を書いてほしい」という。
さらに、「社長向けの四字熟語本でありながら、社長も社員も一緒になって勉強に使える、分かりやすい文章と豊富な事例で書ける人として、武沢さんが最適任者だと私は思った」と言っていただいた。

●そこまで言われて意気に感じない方がおかしい。

お引き受けしようと思ったが、当時、スケジュールが結構混んでいた。
結局、「執筆は夏から、脱稿は秋、発売は年末になる」というラフなスケジュールで合意した。

●仮契約してから執筆開始まで7ヶ月もあったので、その間、私は仕事の合間をぬって四字熟語のリサーチに時間をかけた。

『経営四字熟語百選』(大垣壽雄著、自由国民社)という本がすでに発売されていたので、入手して読んだ。とても参考になった。

●また、『岩波 四字熟語辞典』をはじめたくさんの四字熟語辞典を買い込んできて、かたっぱしから調べていった。ピーンときた四字熟語にはどんどん付箋をつけていったら、全部で500語ほどにものぼってしまった。

●その500語をすべてエクセルに打ち込み、「志」とか「大勝負」とか「再起」などのキーワードを付け、それにそって並べ替えをした。

その後、500語ではいかにも多いので同じような意味の四字熟語は思い切って削っていくことにした。
たとえば、「獅子奮迅」(ししふんじん)と「八面六臂」(はちめんろっぴ)の場合、ほぼ同義語なので「八面六臂」を落とした。
(その後、「獅子奮迅」も落ちた)

●そのように絞り込んでも200語ほど残ってしまった。そこからはもう減らせなかった。
そこで困った私は、編集のIさんにメールを入れてみた。

「Iさん、お約束の『100選』ですが『200選』とか『150選』ではダメですか?」すると、すぐに返事が返ってきた。
「今回は何がなんでも100選にこだわりたい」という。

結局、血のにじむ思いで100個に絞った。

●それだけに最後まで残った百個の四字熟語は私にとってすべてがヒーローだ。

9月に入ってすぐ原稿を書き始めた。

●「どうだ、これが武沢の原稿だ」という気持ちで書き始めた原稿の一部をIさんにメールした。
今度もすぐに返事がかえってきた。その返信内容は、私の頭に冷や水をぶっかけるものだった。

<つづく>

★本日発売!武沢新著

『使える!社長の四字熟語100選 経営に効く!』(武沢信行著、こう書房)

・amazon→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=1807

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■読者からの声

1.オフィースもも 百瀬和子さん

さっそく読みました。とても分かりやすい「ビジネス本」だと思います。プッと噴出してしまうことも、しばしば。
それにしても、自分の「無知さ」も認識しました。なんて、言葉を知らないことか…。
比較するつもりは、ありませんが、武沢さんの知識はスゴイっ!まさに「格物致知」。
一番感動したのは、「陰徳陽報」がしょっぱなに来ていたことです。
と言うのは、以前の「がんばれ社長」のメルマガで、「天の貯金」というタイトル(だったかな?)のものにとても感銘を受け、私のブログに、その内容をアップしました。ブログファンの一人は、それをみて「涙が出てきた」と感想を述べたほど。
第一章の1番が、いきなり、その「貯金」の話だったので、ビックリしました。
あまりにも嬉しくて、12月2日にブログで紹介してしまいました。
http://blog.livedoor.jp/pilates_studio_momo/
個人的にも、紹介しまくっています。通勤電車内では、「これみよがし」に本を開けて読んでいます。私は長身で派手(らしい)だから目立つ。素晴らしい書をありがとうございました。

2.出版関係のG様

読み始めましたら、実に面白いですねこれは…。
一つ一つしっかりしていて、書籍としての完成度がいいと思います。
「大胆不敵」の超訳や、「刻苦勉励」の中でのお考えはそのとおり!
とも思います。「先義後利」の話も実にいい話ですね。

武沢さんらしさもでていますし…。まあ確かに「天衣無縫」のように、??の迷超訳?のような気がするのもありましたが…(笑)

「一目瞭然」の社長は、なるほどーっと感激ですね、これは、いやはや、読んでいてとにかく面白いですよ、これは。気のせいか、ドカッと結構売れる気がします。10万部突破するんじゃないですか?なんかそんな気がします。

教養にもなるし、読んでハッとさせられるし、中には笑わされる部分もあるし、これはひょっとするとひょっとするかもです。
第2弾の話がくるかもしれませんので、捨てた400の中から次のをすでにご用意されていたほうがいいかもしれませんね、こういうのはやはり一気呵成に…。